昨年末から弱含んでいたドル/円相場は、昨日早朝に108円台から104円台へと暴落した。取引が薄い時間を狙った仕掛け的な動きがあったと見られ、損失確定のドル売りオーダーが、次の損失確定のドル売りオーダーをヒットする連鎖的な急落劇に繋がった。

 こうした動きの根底にあるのは米景気減速に対する市場の懸念だ。足元ではドル安と同時に米株安と米債高(金利低下)が進み、米金利先物市場では年内の利下げ観測が浮上。その確率は5割前後まで上昇しており、そうした中で発表される本日の米12月雇用統計が注目される。主な項目の市場予想は非農業部門雇用者数が18.4万人増(前回:15.5万人増)、失業率は3.7%(前回:3.7%)、平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.0%(前回:+0.2%、+3.1%)などとなっている。

 またその後は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言機会が予定されている。2週間前の連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見では「米経済は引き続き好調」としながらも、海外要因などの逆風などに言及した上で「金利の道筋を巡り、かなりの不透明感がある」などと発言していた。金融政策に関する発言があれば敏感に反応すると見られるため注目しておきたい。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)