JFEシステムズ <4832> (東2)はJFEグループの情報システム会社である。需要が高水準に推移して19年3月期2桁増益予想、そして6期連続増配予想である。株価は地合い悪の影響で乱高下したが、上値を試す展開が期待される。
 
■JFEグループの情報システム会社
 
 JFEグループの情報システム会社である。鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向け複合ソリューション事業、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も強化している。
 
 18年3月期の事業別売上高は鉄鋼183億円、一般顧客142億円、基盤サービス40億円、子会社(JFEコムサービス)38億円だった。情報システム関連のため収益面では年度末にあたる第4四半期の構成比が高い特性がある。
 
 18年11月には、世界標準のERP製品(SAP、Microsoft365)と組み合わせて最適ソリューションを提供する新ブランド「SIDEROS」を立ち上げた。
 
 なお18年1月に本社・首都圏オフィスを移転・集約し、健康経営や働き方改革を推進している。女性活躍推進法に基づいて厚生労働大臣が認定する「えるぼし」も取得している。またモーニングスターのGomez IRサイトランキング2018で銀賞を受賞、日興アイ・アールの2018年度全上場企業ホームページ充実度ランキングの総合ランキングで最優秀サイトに選定(3年ぶり5回目)された。
 
■19年3月期2桁増益・6期連続増配予想
 
 19年3月期連結業績予想(10月25日に利益を上方修正)は、売上高が18年3月期比6.7%増の430億円、営業利益が11.2%増の31億20百万円、経常利益が10.0%増の31億円、純利益が66.8%増の20億40百万円としている。売上高、利益とも過去最高予想である。配当予想(10月25日に期末5円増額)は25円増配の年間75円(期末一括)としている。6期連続増配予想で予想配当性向は28.9%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.8%増の204億82百万円、営業利益が31.9%増の16億17百万円、経常利益が30.1%増の16億05百万円、純利益が3.4倍の10億75百万円だった。下期予定の高採算案件の前倒しも寄与して売上高、利益とも過去最高だった。純利益は本社移転・首都圏オフィス集約に関連した特別損失の一巡も寄与した。
 
 事業別売上高は、鉄鋼が横ばいの89億円だったが、一般顧客が製造業向け開発案件の増加やプロダクト大型案件の獲得で8億円増の73億円、基盤サービスが2億円増の22億円、子会社(JFEコムサービス)がWindows10導入案件の増加などで3億円増の21億円と好調だった。
 
 通期の事業別売上高の計画は、鉄鋼が製鉄所システムリフレッシュ関連の増加で5億円増の188億円、一般顧客が製造業向け開発案件やソリューションの増加などで10億円増の152億円、基盤サービスが7億円増の47億円、子会社(JFEコムサービス)が5億円増の43億円としている。通勤ベースでも好業績が期待される。
 
■21年3月期経常利益32億円以上目標
 
 中期経営計画(19年3月期~21年3月期)の目標数値には、21年3月期売上高460億円以上、経常利益32億円以上、純利益20億円以上、配当性向(目安)30%を掲げている。
 
 重点戦略は、高収益事業への構造転換で製鉄所システムリフレッシュ本格化に向けた体制確保、AIやIoTなど新技術を活用したソリューション事業の拡大、クラウドやセキュリティ関連など基盤サービス事業の拡大、基幹事業の強化で自動車向け体制充実や金融向け構造転換推進など製造・金融分野の顧客基盤強化、プロダクト事業(食品、電子帳票)強化によるニッチトップ確立としている。
 
■株価は上値試す
 
 株価は12月14日に02年以来の高値となる2956円まで上伸した後、地合い悪の影響で乱高下したが、12月25日の直近安値2300円から急反発している。上値を試す展開が期待される。12月28日の終値は2721円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS259円78銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想年間の75円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1700円28銭で算出)は約1.6倍、時価総額は約214億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)