本日は、メキシコ中銀が政策金利を発表する。11月に8.0%に引上げたばかりだが、今回も8.25%への追加利上げが見込まれている。なお、11月の声明では、ペソ相場の下落や新政権のバラマキ政策がインフレを押し上げるリスクがあるとして、追加利上げに「前のめり」な姿勢を示していた。

 ただ、最新の11月インフレ率は4.7%で、メキシコ中銀のインフレ目標(3%±1%)を超えているとはいえ2カ月続けて鈍化している。また、ロペスオブラドール新政権が発表した2019年予算案は、意外にも財政規律を重視した内容であった。これらを踏まえると、メキシコ中銀の「前のめり」の角度は、11月時点より緩くなっている可能性もありそうだ。

 そうした見方を反映してか、ここにきて追加利上げの市場織り込み度合いが低下し始めた。金利デリバティブから算出した0.25%利上げの確率は、1週間前の90%前後から70%台に低下している。また、大手通信社の集計によると、8.25%への利上げを予想する現地エコノミストは、25人中17人で、残り8人は8.0%に据え置きを見込んでいる。

 今回については、利上げは織り込み済みで、焦点は声明で示される中銀の政策スタンスと見られていたが、まずは利上げの有無にも注目しておく必要がありそうだ。ペソ/円相場も発表前後に大きく変動する可能性があるため要注意だろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)