日経平均株価について、チャート分析の観点で見通しますと、引き続き、第一に考えられるのが、この2万1千円近辺で下支えされて底打ち。そしてまた反発に向かう。というのがメインシナリオで確率50%程度。ただこの2万1千円を(先週、先物価格は一時的に割れる場面がありましたが)完全に割り込む第二のシナリオも考えられます。その場合、2万700円あたりが下落メドとして浮上します。この第二シナリオの確率が40%程度。残り10%かそれ以下の非常に小さな確率ながら、もしかすると、今年10月の大暴落の残り火的なものがあって、この年末から年明け以降、もう一段の大きな下げが生じるようであれば、最大で2万円を割れて1万9千円台に一時的に突入するシナリオ。但しこれは非常に低確率で、絶対無いとは言えないリスクとして一応、頭に入れておけばいいかなといった程度です。日経225システムトレード法であれば当然ですし、一般的な株投資戦略としても、この2万1千円台から2万円台へ下がる場面では淡々と買い下がっていけば良いと思いますし、万が一、2万円を割れるような場面が来るならば、それこそ大チャンスと判断してよいのではないかと思います。
 
今週、最大の注目指標は、アメリカの会合(FOMC)後の金利発表。日本時間19日の深夜(20日の未明)。多くの専門家が利上げ(現在2.00~2.25%→2.25~2.50%への利上げ)を予想。仮に、想定通り利上げされたとして、問題は来年。もともと今年前半は、来年も3回くらい利上げするとの見通しが優勢だったのですが、アメリカ株が変調をきたしていることや、長く続いた好況がそろそろ終わるのではないかとの警戒感や、実際、長期金利が上がらずに、むしろ低下気味であることや、トランプ大統領ら政権側が利上げしないように圧力をかけていることなど。そういった背景も踏まえて、今回のFOMCで、今後、従来想定されていたよりも利上げしないことが明確になってきますと、ドルにとっては下げ圧力、アメリカ株にとっては上げ圧力として作用するなど、今週もまた相場が荒れることも考えられます。万が一、トランプ大統領が主張しているように、今回、利上げしないという決定が出れば、相当なサプライズですので、それこそ株価暴騰など、相場の大変動が起きることが想定されます。
 
米ドル円相場のチャート分析について。大きな見方は変わりません。現状、円安方向は114円あたり、円高方向は112円台。その範囲内での保ち合いが続いています。円安方向にブレイクすれば、116~117円という久しぶりに大きな円安ターゲットも浮上するのですが、今週のFOMCでは利上げが想定内で、どちらかというと今後利上げしない、つまりドルにとってはマイナスのサプライズも起こり得るので、円高方向を警戒するならば、112円台が重要で、もしも、完全に下抜ける展開になりますと、一気に110円を割れて109円台に突入するシナリオが浮上します。クリスマスや年末を前に、ゆっくりしたい気分だと思いますが、今週はちょっと、相場の大きな変化に気をつけたい1週間ではないかと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)