株式・債券市場が休みだったためドル円は小動き。前日112円台半ばまで売られたドル円は反発し113円24銭前後まで買い戻しが進む。米中貿易問題を巡りトランプ大統領が、好感触だとツイートしたことが材料に。ユーロドルは英国のEU離脱を巡り英議会が混乱していることを手がかりに、1.1312まで下落。株式・債券市場は、ブッシュ元大統領の「国民追悼の日」のため休場。金、原油はともに小幅に下落。

 
ドル/円112.98 113.24

ユーロ/ドル1.1312~ 1.1361

ユーロ/円 128.02 ~ 128.49

NYダウ  ------ → 25,027.27ドル

GOLD -4.00 →1,242.60ドル 

WTI -0.36 → 52.89ドル 

米10年国債  ------- → 2.914%


本日の注目イベント

豪  豪10月貿易収支
豪  豪10月小売売上高
米  10月貿易収支
欧  OPEC総会(ウイーン)
米  新規失業保険申請件数
加  カナダ10月貿易収支
加  カナダ11月就業者数
加  カナダ8月失業率


 昨日のNY市場は、株式と債券市場が急遽休みとなったため為替市場も静かな動きでした。先日亡くなったブッシュ元大統領(父)の「国民追悼の日」ということで、予定されていたパウエルFRB議長の議会証言も中止され、ADP雇用者数などの経済指標発表も延期されました。米国大統領の死去に伴う「国葬」は、今回のブッシュ(父)氏の前は、果たして誰だったのか、いまいち思い出せませんが、もしかしたら「ロナルド・レーガン」だったのかもしれません・・・・・・。

 前日800ドルも下げたNYダウの影響で、昨日の日経平均株価も大きく下げるのではとの予想もありましたが、結果は116円安と、小幅安で取引を終えました。もっとも、日経平均株価は、NYダウに先行する形でその前日に500円を超える下げを演じていたため、この程度の下げで済んだのは当然とも言えます。日本株の下落が思ったほど進まなかったことで、ドル円も113円台に乗せる場面もあり、ひとまず米国株急落に伴う「リスク回避」の円買いの勢いにブレイキがかかった格好です。

 米中首脳会談を終えた中国がさっそく行動を起こし、米国から大豆とLNGを輸入すると発表しました。また中国商務省は「明確なスケジュールに沿って、積極的に交渉を進める」との発表もしており、90日以内に米国との通商協議を前進させることを表明しました。これに対してトランプ大統領は、「中国からとても強いシグナルが送られている」とツイートし、「青臭い発言に取らないでほしいが、私と長い会談で習近平国家主席が語った全ての言葉を信じている。歴史的な会談だったと願う」と、続けています。(ブルームバーグ)

 米国と中国は「知的財産権の侵害問題」を含めて、今後5分野にわたり協議を開始することになっていますが市場の見方は、それぞれハードルが高く、90日間で合意に達するのは難しいと予想しています。この交渉役のトップに、トランプ大統領がライトハイザー米通商代表部(USTR)代表を指名したことも、ハードルを高くしたと見られています。同氏は中国に対する強硬派として知られており、米国側を納得させるのはそう簡単ではないはずです。

 本日のドル円は112円50銭~113円50銭程度を予想します。4日に800ドルも下げたNYダウでしたが、昨日休場ということで、冷静さを取り戻し、株価が反発する可能性もないとはいえません。休場明け今夜の、米株式・債券市場の動きが重要です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)