ヨコレイ(横浜冷凍) <2874> は、前日5日に前日比変わらずの922円で引けた。日経平均株価が、続落してフシ目の2万2000円を割ったことから、取引時間中に同社株も906円まで3日続落したが、同安値から引き戻して引け、今年10月25日につけた年初来安値857円からの底上げを継続した。今年11月14日に発表した今2019年9月期業績が、2ケタの増益転換して2期ぶりに過去最高を更新すると予想されていることを手掛かりに下値に割安株買いが交錯した。さらに11月24日未明に2025年の万国博覧会が、大阪市此花区の夢洲で開催されることが決定し、同会場用地に夢洲物流センターを展開している同社株にも関連株買いが続いており、55年ぶりの大阪万博開催の盛り上がりとともに、一段の株価押し上げ効果も期待されている。
 
■前期伸び悩んだ食品販売事業の営業利益は前期比2.1倍とV字回復
 
 同社の今2019年9月期業績は、売り上げは1500億円(前期比12.7%減)、営業利益58億円(同20.2%増)、経常利益60億円(同11.7%増)、純利益37億円(同10.7%増)と見込み、純利益は2017年9月期の過去最高(33億6000万円)を2期ぶりに更新する。前期業績は、食品販売事業の主力商材のエビ、イカ、カニなどの価格が高値で推移し、このコスト上昇分を販売価格に十分に転嫁できなかったとして期中に下方修正され減益転換したが、今期は、この食品販売事業がV字回復する。
 
 今期の食品販売事業は、為替変動対策の一環としてノルウェーから欧米への輸出事業の取引形態を変更した影響で売り上げが1225億円(同12.7%減)となるが、営業利益は、25億9500万円(同2.15倍)とV字回復して前期の落ち込みを埋め、前々期実績をも上回る。主力の冷蔵倉庫事業も、新規稼働した各物流センターが順調に稼働率を向上させ売り上げ2744億円(同4.2%増)、営業利益62億円(同2.2%増)と続伸する。なお今期に入っても、新規物流センターは、11月15日に総取扱貨物量が16年連続全国1位の名古屋港に名港物流センターを竣工させ、12月3日にはつくば物流センターの起工式を行った。
 
 また夢洲物流センターは、2014年7月に稼働を開始し、冷蔵能力は2万6064トン、土地面積は7400平方メートルとなっており、証券各社が作成した大阪万博関連株リストにも同物流センターが取り上げられている。
 
■25日線と75日線のGCを示現し年初来高値からの調整幅の半値戻しを通過点に全値戻し有力
 
 株価は、前期業績の下方修正に配当権利落ち、さらに世界同時株安が重なって年初来安値857円まで調整し、売られ過ぎとして900円台までリバウンド、これに今期業績の過去最高更新予想と大阪万博関連人気が加わって978円まで上値を伸ばした。PERは14倍台、PBRに至っては0.6倍、配当利回りは2.49%となお割り負けている。またテクニカル的にも、短期線の5日移動平均線が中期線の25日移動平均線を下から上に抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し、次には、上昇転換した25日線が75日移動平均線を上抜くGCを示現するなど上昇トレンド入りを鮮明化している。年初来高値1206円から同安値への調整幅の3分の1戻しを達成してもみ合っているここからは、半値戻しの1031円奪回を通過点に相場格言の「半値戻しは全値戻し」の通り年初来高値を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)