本日から今週末にかけてカナダドル相場の重要イベントが目白押しだ。まず本日は、カナダ中銀(BOC)が政策金利を発表する。前会合で政策金利を1.75%に引上げたばかりとあって据置きが濃厚であり、声明の内容に注目が集まっている。前回10月の会合では、カナダ経済の先行きに強気な見方を示した上で利上げに踏み切り、「漸進的な(緩やかなペースでの)アプローチ(引き締め)」との文言を声明から削除。市場はこれをBOCがタカ派スタンスを強めたと受け止め、カナダドル買いが活発化した。足元の原油安などで、BOCのスタンスが変化していないか確認したい。

 また、6日にはウイーンで石油輸出国機構(OPEC)の定時総会が開催される。協調減産の延長で合意できるかが焦点だが、ロシアなどが減産には後ろ向きとされる。合意なら原油高、否決なら原油安と、いずれにしても原油価格の変動が見込まれるイベントだけに、産油国通貨であるカナダドルへの影響も小さくないだろう。

 その上、7日にはカナダ11月雇用統計が発表される。10月は雇用者数や失業率(1.12万人増、5.8%)こそまずまずだったが、平均時給が前年比+1.9%にとどまり、今年最低の伸びを記録。予想の+2.3%を大幅に下回った。今後の利上げペースを占う上で、今回も平均時給の結果が焦点となろう。

 当面のカナダドル/円は、重要イベントに一喜一憂する場面が増えると見られ、不安定な相場展開が続く可能性もある。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)