綿半ホールディングス <3199> は、前日4日に73円安の2653円と3営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、538円安と8営業日ぶりに急反落し、東証第1部の約9割の銘柄が値下がりするなか、11月2日につけた年初来安値2292円からの底上げ途上にある同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ朝方は2700円で寄り付いており、下値には今2019年3月期業績が4期連続で過去最高を更新すると予想され、今年11月21日にはインターネット通販会社アベルネット(東京都台東区)の全株式取得を発表したことを手掛かりに押し目買いも交錯した。株式需給的にも、この底上げにより信用買い残が減少、売り方が取り残され信用倍率が0.6倍となり逆日歩がついており、売り方の買い戻しが続くなどと観測され買い手掛かりとなっている。
 
■ネット通販事業で取扱商品拡充、仕入機能共通化などのシナジー効果
 
 今回、同社が全株式を取得して連結子会社化するアベルネットは、1998年4月に設立されインターネット通販の黎明期から通販サイト「PCボンバー」を展開し、家電、パソコンなどを販売し、近年は様々の商品を販売している。綿半HDは、スーパーセンター事業で、実店舗での販売だけでなくインターネットを活用した通販事業も展開し、顧客獲得に向け取扱商品の拡大に取り組んでいる。アベルネットの全株式を20億6500万円で取得することにより両社の経営資源や強みを相互活用し、取扱商品の拡充、仕入機能の共通化、販売ノウハウやシステム基盤の共有を実現、シナジー効果が期待され企業価値の向上につながると評価されている。
 
 一方、綿半HDの今2019年3月期業績は、売り上げ1028億1000万円(前期比0.4%増)、営業利益24億4100万円(同4.1%増)、経常利益24億400万円(同4.1%増)、純利益15億3600万円(同3.6%増)と見込まれ、4期連続で過去最高を更新する。今期第2四半期(2018年4月~9月期、2Q)累計業績は、台風上陸の悪天候の影響などで期初予想をやや下ぶれて着地したが、スーパーセンター事業では、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)戦略の深化により、月3回のチラシの発行を今期2Qに2回に減少させ、第3四半期以降は月1回にするなど効率化を進め、今年10月には愛知県に低温物流センターを稼働させ、11月7日に新規開業した岐阜県で初の「綿半スーパーセンター可児店」と連携を強めることなどが寄与する。
 
■逆日歩のつく信用好需給で売り方の買い戻しも交錯しまず最高値からの調整幅の3分の1戻しへ
 
 株価は、11月2日につけた年初来安値2292円から可児店オープンで底上げに転じ、アベルネット子会社化で2717円まで買い進まれ、これまで上値抵抗線となっていた25日移動平均線を大きく上抜いた。この間、信用買い残が、戻り売りで減少する一方、信用売り残はそのまま取り残され株不足となって逆日歩がつく信用好需給となっている。高値での売り方の買い戻しも想定されるところで、さらに戻りを試す展開が有力となる。まず今年2月につけた上場来高値4875円から年初来安値への調整幅の3分の1戻し水準の3100円奪回に向かおう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)