明日5日午前10時から大阪で行われる武田薬品工業の臨時株主総会がポンド/円相場の変動要因となる可能性がある。同社はロンドン株式市場に上場しているアイルランド製薬大手シャイアー社の買収について、その賛否を株主に問う。今春の買収表明以降、資金フローの思惑を絡めながら折に触れてポンド買い材料となってきただけに、万一否決される事になれば、ポンド安が急激に進行するだろう。もっとも、買収反対を唱えるのは創業家などのごく一部にとどまっており、承認に必要な3分の2以上の賛成を得て可決されるとの見方が一般的だ。とはいえ、買収可決は織り込み済みにつきポンド/円相場への影響は限定的とも言い切れない。今春以降の経緯を考えれば、買収資金については、すでに大半が「手当て済み」である可能性も否定はできない。ただ、来年早々の新株発行に絡んで、海外裁定業者による円売りが最大4兆円に上ると試算する株式市場関係者もいる。買収金額が総額約460億ポンド(約6.6兆円)と巨額なだけに、たとえ実際のフローが小さくてもポンド/円相場へのインパクトは小さくないと見る。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)