12月1日に行われる米中首脳会談に市場の注目が集まっている。貿易戦争の激化を回避できるかがテーマだが、ここにきて、落としどころに関する米紙報道が見られ始めた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、米中が来春まで追加関税の発動を回避した上で「中国経済政策の大幅な変更を見据えた」新たな協議を行う方向を探っていると伝えている。

 貿易戦争について、「終戦」ではなく「停戦」が今回の会談の落としどころだとすれば、クリアすべきハードルはそれほど高くないように思える。もし「停戦」が決まれば豪ドル/円の上昇が他の通貨ペアより大きくなりそうだ。いわゆるリスク・オンの流れが強まり、週明け3日の東京市場では円安の動きが見込まれる。平行してドル安も進行する公算が大きいため豪ドル高が進み、中でも豪ドル/円の上昇が際立つ事になりそうだ。ただし、かのトランプ米大統領と習近平中国国家主席の会談だけに、できれば予断を持ちたくないところでもある。もし、米中が「停戦」にすら合意できなかった場合はリスク・オフの流れが強まる事は必至だろう。円買いとドル買いが活発化すると見られるため、豪ドルが大きく下落する公算で、豪ドル/円の下落が最もきつくなりそうだ。

 週明けの豪ドル/円は、約半年ぶりに84円台に乗せる可能性がある半面、再び81円台へ押し戻される可能性もある。世紀の重要イベントに臨むにあたっては、厳格なポジション管理が求められよう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)