ベトナムでは大手企業が運営する薬局チェーンが勢力を拡大しており、医薬品小売業界の競争が激しくなっている。製薬会社だけでなく、異業種企業も薬局チェーンに参入している。

  医薬品小売大手としては、ファーマシティ(Pharmacity)がホーチミン市に薬局100店舗を展開しており、2020年までに500店舗に増やす予定だ。このほか、◇ファノ・ファーマシー(Phano Pharmacy): 60店舗、◇ビスター・ファーマシー(Vistar Pharmacy):20店舗、◇サイゴン医薬品(Sapharco):18店舗、◇エコ・ファーマシー(ECO Pharmacy):9店舗、◇ミーチャウ・ファーマシー(My Chau Pharmacy):8店舗、などが挙げられる。

  また、地場系コングロマリット(複合企業)のビングループ[VIC](Vingroup)は、ハノイ市で医薬品小売チェーン「ビンファ(Vinfa)」を11か所オープンした。「ビンファ」は同市内の都市区やマンションにあるコンビニエンスストア「ビンマート・プラス(VinMart+)」の近くに設置している。

  さらに、携帯電話販売最大手テーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment Corporation)が医薬品小売チェーン「アンカン(An Khang)」、通信・IT分野最大手FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)が「ロンチャウ(Long Chau)」に出資し、同市場に参入している。

  大手薬局チェーンの強力な市場拡大により、小規模の個人薬局は、規模縮小または解散、大手チェーンに合併・買収(M&A)されるといったリスクに直面する可能性があると見られる。(情報提供:VERAC)