株式・債券市場が短縮取引だったことから、ドル円も小動き。112円台半ばから後半での動きから、112円95-00で越週。ユーロドルは水準を切り下げる。1.1328まで売られこの日の高値圏で取引きを終える。

 株式市場は3指数とも揃って下落。原油価格が急落したことを受け石油株が大きく売られる。ダウは3日続落で、直近安値を更新する2万4200ドル台で引ける。債券相場は続伸。長期金利は3.03%台へと低下。金は反落。原油価格は8%を超える大幅下落。世界景気の低迷予測や、OPECが大幅な減産合意はできないとの見方から前日比4ドルを超える下落で、50ドル台半ばに。


ドル/円   112.67 ~ 112.98
ユーロ/ドル 1.1328 ~ 1.1359
ユーロ/円  127.82 ~ 128.12
NYダウ   -178.74 → 24,285.95ドル
GOLD   -4.80   → 1,223.20ドル
WTI    -4.21   → 50.42ドル
米10年国債 -0.024  → 3.039%

 本日の注目イベント

独  独11月ifo景況感指数
欧  ドラギ・ECB総裁講演
英  カーニー・BOE総裁講演


 NYでは感謝祭翌日ということで、株式・債券市場が昼過ぎまでの短縮取引でした。そのため、為替市場も大きな動きはなく静かでした。感謝祭翌日の「ブラックフライデー」から、翌週明けの「サイバーマンデー」までの期間、米国では膨大な売り上げが見込まれていますが、アドビ・アナリティクスによると、東部時間23日午前10時現在のオンライン売上高は6億4300万ドル(約730億円)と、前年同期比28%に上り、23日の売上高は64億ドルを超える見通しだとブルームバーグは報じています。

 ただ、米中貿易戦争の影響から、消費の先行きには依然慎重な見方があるようです。トランプ政権は、9月に中国からの輸入品2000億ドル相当に10%の関税を課しており、来年1月からは25%に税率を引き上げると宣言しています。消費者が、今後物価が上昇することを想定して、早めの行動に出ている可能性があります。また金利先高感が優勢な中、金利上昇が高額商品への支出を抑制することも考えられるとの指摘もあります。

 25日にベルギーのブリュッセルで開催されたEUの臨時首脳会議で、EUは英国のEU離脱条件に正式に合意しました。これで今後の焦点は、EU議会と英国議会で離脱案が承認されるかどうかに移ります。英国の離脱は来年3月29日となっており、英国議会では与野党を含めなお反対意見が強く、残る4カ月余りでの承認を疑問視する声もあります。もっとも、正式に離脱が完了しても、その後の英国の景気には不安が残り、今後世界景気の鈍化が予測される中、英国経済が「巡航速度」を保つのは簡単ではありません。

 11月も今週で終わります。街ではクリスマスの飾りつけも目立つようになり、卓上カレンダーが届けられる時期になりましたが、今週末から来週にかけては、今年最後のビッグイベントである「米中首脳会談」が、アルゼンチンで開催される「G20」に合わせて行われます。ここで、貿易戦争の終焉につながる合意があるのか、あるいは平行線で終わり、決裂という最悪事態になるのか、年末から来年にかけての相場を見る上でも極めて重要なイベントになります。ちょっと早い「クリスマス・プレゼント」になればいいのですが・・・・・。

 本日のドル円は112円50銭殻113円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)