今週の注目通貨はズバリ、ユーロ円。先週号でも次のように書きました。「重要な局面に差し掛かっているとの認識です。(中略)この先も意識すべきは127円台(特に127円台後半)。その水準がかなり強力なサポート帯となっていますので、ユーロ下落時には下支えされるだろうとの見方ができる反面、もしも割り込んでしまったら、大きくユーロ安(円高)が進むことが予想されます」。先週末終値はちょうど1ユーロ=128.0円。今週もまた、サポート帯で強力に下支えされるかもしれませんが、もしも、割り込むような展開になりますと、ユーロ安(円高)が拡大しやすくなり、控えめにみて124円台、最大で123~122円台に突入するシナリオも浮上しますので要注意です。
 
 為替相場は、全体的にどの通貨もモタモタしているなかでトルコリラ円の強さが目立ちます。トルコリラは8月に暴落(1リラ=16~15円)した当時、トルコが破綻するとかトルコリラが取引停止になるとか、わけのわからない論調が広まっていたなか、私や読者の皆様は、ハッキリと20円~21円へ戻ると予想し続けてきました。その通り、先月20円に到達。今月21円に到達。通常なら、これほど急騰した後は、いくらか反落することも想定内ですが、あまり反落せずに、ほぼ横ばいの状況が続いています。しかも先週金曜日は、わずかですが、今月の高値を更新しました(1リラ=21.3~21.4円)。メインシナリオとしましては、従来通り、この夏の安値15円台から、今月21円台まで急騰したところで、この大きな急騰相場が一旦終了との見方になりますが、強気のシナリオとしましては、今年8月の暴落前の水準、すなわち22~23円まで戻ったところで一旦終了という見方もできなくもありません。
 
 さて、日米株価について。これまでは、日米の株価いずれも「10月の安値に接近する」との予想を掲げていました。特に日経平均株価については「2万1千円近辺へ接近する」と予想。先週、かなり接近しましたが、ほんの一時的な出来事ですぐに反発しましたので、今週、再度、しっかりと10月の安値圏に接近する可能性は残されているのではないかと思われます。具体的には2万1千円前後を中心に、先月と同じように2万1千円を割れる場面もあるかもしれないといった見方になります。
 
 NYダウ株価については、先週末の終値は2万4285ドル。もう先月の安値とほぼ同じ水準まで下がってきました。通常なら、このあたりがほぼ底値圏と考えられます。いろんな計測法を駆使しますと、近いところでこの2万4千ドル台前半、もう少し下げ圧力が残っているとすれば、最大で2万4千ドルを割れて、2万3千ドル台後半が下値メドになります。いずれにしましても、もうそろそろとの見方になります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)