ドル円は欧州時間に113円台に乗せ、113円15銭まで上昇。NY時間は小動きで、FRBが利上げを休止するという報道から112円台後半まで売られる場面があったものの、113円台に戻して引ける。ユーロドルは1.14を挟んでもみ合い、感謝祭前ということもあり動意に乏しい展開に。株式市場は反発したものの戻りは限定的。ダウは引けにかけて上昇分を吐き出し小幅にマイナス。ナスダックは63ポイント高で引ける。債券相場は3日連続で横ばい。祝日前とういうこともあり商いは薄く、長期金利は3.06%台で変わらず。金と原油はともに反発

10月耐久財受注                →   -4.4%

新規失業保険申請件数              →   22.4万件

10月景気先行指標総合指数           →   0.1%

10月中古住宅販売件数             →   522万件

11月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   →   97.5

ドル/円112.86 ~ 113.10

ユーロ/ドル1.1380~ 1.1425

ユーロ/円 128.69 ~ 129.07

NYダウ -0.95 → 24,464.69ドル

GOLD +6.80 →1,228.00ドル 

WTI +1.20 → 54.63ドル 

米10年国債 ±0 → 3.063%


本日の注目イベント

日  10月消費者物価指数
欧  ユーロ圏11月消費者信頼感(速報値)
米  株式、債券市場休場(感謝祭)

 昨日の東京市場では株価が思いのほか下げ渋ったことで、ドル円も小幅に上昇し、欧州市場では3日ぶりに113円台を回復し、113円15銭前後までドルが上昇しました。ただドルが上昇したとはいえ勢いはなく、本日が感謝祭で祝日ということもあり、市場はクリスマスモードに入ってきました。

 乱高下の続いている株式市場では、前日大幅に下げたこともあり反発はしましたが、戻りは限定的でした。ダウは引けにかけて、それまでの上昇分をすべて吐き出し、わずかですがマイナスで終わっています。下落の厳しいナスダック指数はプラスで終わったものの、63ポイントの上昇です。ブルームバーグニュースから株式関係の記事を拾い出すと、非常にネガティブな内容の記事が多いことに気づきます。「金融市場に無傷のセクターは見当たらず、投資家の逃げ場ほとんどなし」といった記事や、「1930年代との不吉な類似」といったものまであります。このように、市場はほぼ総弱気の様相になっています。

 この雰囲気を一掃するには、来週末に予定されている米中首脳会談から、貿易戦争がこれ以上悪化しないという「朗報」が待たれます。トランプ大統領も株価のこれ以上の下落は望まないはずで、楽観的ですが、ここは一旦柔軟な姿勢を見せる可能性もあるのではないかと思っています。トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」と声高々に演じた時から、金融市場の混乱は予想されましたが、実際のマーケットはその声をまったく無視し、楽観相場へと突き進んできました。その修正が始まったのは、わずか1カ月半前のことです。今年もあと1カ月あまりを残してはいますが、厳しい年になりそうです。

 昨日米国では多くの経済指標が発表されましたが、中古住宅販売以外はおおむね低調な内容でした。特に、耐久財受注は前月比4.4%減少し、市場予想を大きく下回っています。また週間失業保険申請件数も予想を上回り、先週の件数も上方修正されています。そんな中、マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)は「米金融当局は段階的な金融引き締めについて少なくとも休止する検討を開始しつつあり、来年春にも利上げサイクルを終了させる可能性がある」と伝えました。

 この報道はあくまでも可能性の話ですが、来月のFOMCで、仮に利上げは実施されたとしても、パウエル議長の会見では利上休止に関する何らかのヒントがあるかもしれません。FRBのメンバーの中にも、クラリダ副議長を含め、すでに3人ほど利上げに慎重な「ハト派」もおります。米中首脳会談が厳しい結果に終われば、さらにこの可能性が高まると予想しています。

 本日のドル円は112円80銭~113円40銭程度を予想しますが、NY市場では株式・債券市場が休場のため、よほどの材料が出ない限り、夜10時以降の動きは限られるでしょう。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)