世界的な株式市場の軟調推移にもかかわらず、ランド/円は8.00円前後で堅調を維持している。南ア中銀による利上げ観測がランド相場を支えているようだ。明日22日の南ア中銀理事会では、政策金利が6.75%に引上げられるとの見方が優勢だ。前回の据置き(6.50%)が4対3という僅差での決定だった事などが利上げ見通しの背景と見られる。ただ、足元のランドの対ドル相場は前回理事会の水準を上回っており、通貨防衛の観点からは利上げの必要性は薄いと考えられる。実際に、現地エコノミスト予想では6.50%に据置きの予想も少なくない。

 なお、明日の南ア中銀理事会に先立って、本日は南ア10月消費者物価指数が発表される。市場予想によると、前月比+0.6%、前年比+5.2%と、いずれも9月(+0.5%、+4.9%)から加速する見通しとなっている。利上げ観測を補強する材料となるか注目を集めそうだ。一方、足元で原油価格が急落している事を考えれば、下ブレした場合は利上げ期待が急速に萎む事も考えられる。いずれにしても、本日の南ア10月消費者物価指数と明日の南ア中銀理事会は、ランド/円相場を大きく動かす可能性があるため、見逃せないイベントとなりそうだ。


(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)