為替はほぼ完璧に予想通りの展開。1ドル=114円で円安がピタリ止まって、先週末は112円台まで戻ってきました。これまでの流れを簡単におさらいしておきましょう。先々週号では次のように予想。「円安への戻り基調がもうしばらく続く」「短期的には最大で114円程度」。予想通り114円に到達したことを受けて先週号では次のように予想。「再度、114円台へ進む可能性はあるものの、ひとまず、当初の円安戻りメド(114円台)に到達しましたので、このあたりでは、過去2週間続いた円安の流れが鈍くなりやすい」「円高に転じたとしても、サポート帯になりやすい節目が点在しており、近いところで112円台後半」。まさにその通り、114円まで円安になったところで、それまでの円安の流れがストップ。先週後半、揺り戻しの円高の流れに転じましたが、ひとまず「近いところで112円台後半」と申し上げました通り、先週末の円高の動きは112円台後半まで来たところで止まりました。
 
 さて、今週の見通しについて。目先はこの112円台後半の節目での攻防が想定されます。今週、112円台後半の節目で下支えされて113円以上へ回復するような動きがあるかもしれません。いずれにしましても、この節目を下回りますと次は、より重要度の高い111円台後半の節目の攻防に移ることになります。もし重要度が高い111円台後半の節目をさらに下方へ崩れますと、この年末は円高への動きが拡大するリスクが高まりますので要注意です。そこに至るまでまだ段階がありますので、過度に警戒する必要性は薄いかもしれませんが、現時点では、112円台後半が第一の壁、次に111円台が重要度の高い壁との位置づけでよいと思います。
 
 ユーロ円について、先週のブログ記事で次のように書きました。「重要な局面に差し掛かっているとの認識です。と言いますのは、先月からユーロ円相場の下落が下支えされるサポート水準が127円台の水準に位置しており、今回また、その水準まで下がってきました」。先週は12日深夜、13日朝、そして15日夜間と、何度も128円を割れる場面がありましたが、結果的に127円台後半のサポート水準に強力に下支えされました。先週末は1ユーロ=129円近くまで値を戻していますので、少し余裕がありますが、引き続き、128円を割れるような展開は要注意です。今週だけでなく、この先も意識すべきは127円台(特に127円台後半)。その水準がかなり強力なサポート帯となっていますので、ユーロ下落時には下支えされるだろうとの見方ができる反面、もしも割り込んでしまったら、大きくユーロ安(円高)が進むことが予想されます。今まだ、これを言う段階ではないと思いますが、もしもその重要サポート帯を割り込んでしまったケースを今から想定するならば、最大1ユーロ=124~123円へ。つまり年初来安値を下回る可能性が高まるでしょう。それほど127円台のサポート帯の重要度が高いと考えられます。
 
 先月からの日米株価の暴落。ブログで何度も掲載しておりましたように、警戒していた株価暴落しやすい時期(2018年10月6日~11月16日)がようやく終わりましたことをお伝えします。この先、株価の急落が起きないわけではありませんが、日経平均株価が1日で1千円近く暴落したり、1カ月以内に3千円超も暴落するような大波乱はしばらくはないかなと思います。但し、チャート分析においては現状まだ上昇トレンドに転換したとの判断には至っていませんので、もう底打ちしただろうと気持ちが大きくなって、大量に買い込むような戦略はあまり好ましくないかもしれません。
 
 トルコリラが強いです。米ドルやメキシコペソなどがここ数日、円高に傾くなか、トルコリラ円は先週末、再び1リラ=21円を回復。この夏、暴落した後の高値圏をキープしています。チャート分析の観点ではこの21円台が目先の上値メドとなっていますので、仮に22円を超えて上昇する場合は、短期的にはちょっと行き過ぎと思われます。(決して、トルコリラの上限が21円台という意味ではなくて、一般的には、さらに上昇するとすれば、保ち合いや、もうちょっと反落するなどの局面を経てから、さらなる上昇局面に入るケースが多く、このまま一方的に上昇するなら非常にレア)。いずれにしましても、スワップ重視のトルコ投資についてはまったく問題なく、高いスワップ利息の分だけ(レバレッジ1倍でも年率20%程度)、毎日どんどん増え続けているのでかなり楽しめると思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)