一正蒲鉾<2904>(東1)は水産練製品の製造販売、まいたけの生産販売を展開している。19年6月期第1四半期は赤字が拡大したが、通期は増益予想である。収益改善を期待したい。株価は第1四半期業績に対するネガティブ反応が限定的で売り一巡感を強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。

■水産練製品・惣菜事業を主力として、きのこ事業も展開

 水産練製品・惣菜事業、きのこ事業を展開している。水産練製品は国内2位で、カニ風味かまぼこなどを主力製品としている。収益面では原料のすり身価格、為替、まいたけの市況などの影響を受けやすい特性があり、第2四半期および第3四半期の構成比が高い季節要因がある。

 中期経営計画では目標値に21年6月期売上高430億円、営業利益17億円、ROE8.0%を掲げ、基本方針は収益力強化に向けた事業構造の展開、コア事業の収益拡大と競争優位の実現、リスク・リターンに根ざした戦略的な投資実行、人事・人財育成体制の強化とダイバーシティの推進、海外戦略の進展、コーポレート・ガバナンスの浸透としている。

■19年6月期1Q赤字拡大だが通期は増益予想

 19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比4.2%増の365億円、営業利益が17.8%増の12億円、経常利益が14.1%増の12億円、純利益が7.6%増の6億円としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比1.1%増の76億19百万円、営業利益が2億72百万円の赤字(前年同期は1億57百万円の赤字)、経常利益が2億99百万円の赤字(同94百万円の赤字)、純利益が2億66百万円の赤字(同1億23百万円の赤字)だった。

 きのこ事業は販促強化などで26.0%増収となり営業黒字化したが、主力の水産練製品・惣菜事業が1.7%減収となり、世界的な需要の高まりと為替影響によるすり身価格の上昇、人件費やエネルギーコストの増加も影響して赤字が拡大した。

 通期ベースでは、水産練製品・惣菜事業における戦略商品や基幹商品の競争優位性確保と生産性向上、きのこ事業における販促強化や生産性向上を推進する。なお水産練製品・惣菜商品について、18年8月20日出荷分から平均10%値上げを実施している。第1四半期は赤字が拡大したが、通期ベースで収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了して出直り期待

 株価は10月29日の年初来安値931円から反発し、第1四半期業績に対するネガティブ反応も限定的で売り一巡感を強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。11月16日の終値は994円、今期予想連結PERは約31倍、時価総額は約185億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)