英国政府と欧州連合(EU)は昨日、英国の離脱=Brexitに関する協定の草案に暫定合意した。なお、現段階では草案の内容は明らかになっていない。本日は、メイ首相が臨時閣議を開き、EUと合意した草案を閣僚に提示する運びとなっている。まずは、ここで了承を取り付けられるかが焦点となろう。もし承認されなければポンドが下落する公算が大きい。仮に承認が得られても、ポンドの上昇は小幅なものにとどまりそうだ。閣僚の承認は得られても、その後に控える議会承認をクリアするのは至難の業との見方が根強いためだ。

 英与党・保守党は議会(下院)の単独過半数を維持できていない。その上、与党内にはメイ首相の離脱スタンスに公然と反対する勢力も少なくない。与党内外の強硬離脱派と柔軟離脱派をどちらも納得させられるバラ色の協定草案が示される可能性は低いと見ておくべきだろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)