英国のメイ政権が欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡り迷走している。9日には、残留派のジョー・ジョンソン下院議員が、EUと協調しながら通商関係を見直すメイ首相の離脱案は「混乱を引き起こし、EUにとどまるより悪い」と批判した上で運輸担当閣外相を辞任。昨日付の英サンデー・タイムズ紙によると、Brexitを巡る問題で残留派の閣僚4人が間もなく辞任するとの事だ。

 また、英インディペンデント紙は、メイ英首相が本日の閣議の予定を取り止めたと報じている。英政府は、Brexitを巡る合意文書を本日の閣議で検証し、明日13日に公表、明後日14日にはメイ首相が議会下院で声明を発表する腹づもり(英タイムズ紙)だったようだが、出だしから躓いた模様。

 欧州委員会のユンケル委員長などは「英国とEUが向こう数週間以内に最終合意」との見通しを示しているが、英国内の意見集約すらままならない状況を鑑みれば、楽観的な見方は禁物だろう。Brexitを巡るメイ政権の迷走によって、ポンド相場の不安定な動きは当分続きそうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)