円安の流れは1ドル=114円で止まり、先週の週末は113円台後半へ反落しました。今月の値動きはほぼ想定通りといって良いかと思います。先月は、111円台後半に位置していたサポート帯が非常に強力に作用しました。もし下抜ければ、さらなる円高の懸念もあったのですが、サポート帯(111円台後半)で強力に下支えされて、反発に転じました。それを受けて、先週号では次のように予想しました。「円安への戻り基調がもうしばらく続く」「短期的には最大で114円程度」。この先週号の予想が、先週はズバリ的中して、114円まで円安への戻り基調が続きました。
 
 さて今週の見通しについて。今週、再度、114円台へ進む可能性はあるものの、ひとまず、当初の円安戻りメド(114円台)に到達しましたので、このあたりでは、過去2週間続いた円安の流れが鈍くなりやすいと思われます。しかし、かといって円高を示すテクニカル指標は乏しく、仮に、円高に転じたとしても、サポート帯になりやすい節目が点在しており、近いところで112円台後半。その次は先月、強力に作用した111円台後半。ということで、最近の円安の流れは鈍くなりやすいものの、円高への揺り戻しが入れば、サポート帯を意識した押し目買いも入りやすく、横ばいの(下がってもすぐ止まる)展開が想定されるかなと思います。
 
 豪ドル円が先週は一時的ながら、3カ月以上ぶりに1豪ドル=83円に達する場面もありました。自動売買を豪ドルで運用中の読者の方も多くおられますが、直近2週間は、大フィーバー(=利益通知メールが殺到)して本当に楽しかったですね。今年8~10月は80円を割れて、下がった位置でのレンジ相場(78~82円)だったのが、以前のレンジ(今年3月以降の80~84円)に回帰してきた可能性もあります。いずれにしましても、大きな観点では、まったく問題なく、今後も自動売買に適した相場環境(下がったり上がったりを繰り返す)が続くことが見込まれます。
 
 今週はみなさんお待ちかね、週末にメキシコの政策金利発表があります。現在すでに高金利なので、メキシコペソを長期保有しておられる読者の方も多くおられますが、もしかすると、さらに金利が高くなるかもしれません。現在、政策金利は7.75%なのですが、8.00%に利上げすべきとの声もメキシコ国内で高まっており、今週、利上げされる可能性も考えられます。トランプ大統領が、メキシコからの不法移民に対して厳しいスタンスをとっており、それが、またアメリカとメキシコの国同士のゴタゴタに発展すると(強力な措置をとらないメキシコ政府への不満となって、経済面での制裁などに発展すると)、メキシコペソ相場にとってマイナス要因ですが、先週末終値は5.6円台と、先月の高値6.1円台からだいぶ下がってきましたので、まだメキシコペソを買っていない方や、買い増しを検討中の方は、この先、いい押し目があれば拾っていきたいと言いますか、安いところで買い指値を出しておく戦略が考えられるかなと思います。
 
 日経平均株価は先月2万971円(先物は2万790円)で暴落が止まって、反発・上昇局面に入っています。この2万2千円台のゾーンが重たくなっていますので、このゾーンを簡単に超えてすぐまた先月の高値に迫るような展開は想定しにくいです。しばらくはこの2万2千円台を上限としながらの、下がったり上がったりの展開を想定しています。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)