ユーロ/ドルは、昨日の海外市場で1.14ドル台から1.13ドル台半ばまで急落。本日の東京市場では1.1330ドル台まで続落している。

 足元の下落のきっかけは欧州委員会が示したイタリアの経済見通しだ。成長率は総じてイタリア政府の見通しを下回り、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率も、2020年に3.1%(イタリア政府見通しは2.1%)と、欧州連合(EU)の規律目標である3%を超える見込みとした。

 伊政府が来週13日までに修正予算案を提出しなければ、欧州委員会は財政赤字是正に向けた措置の策定に着手する事になる。場合によっては、制裁金などの罰則措置が科される可能性もある。そのため、市場は欧州委員会の見通しにユーロ売りで反応したと見られる。

 ユーロ/ドルの1.13ドルは、今年8月と11月の二度に渡って下値を支えた強力な下値支持と考えられている。それだけに、イタリア不安がさらに高まれば、この水準を下抜けてユーロ安が加速しかねない。ユーロ/ドルが1.13ドルで3度目の踏ん張りを見せるか注目したい。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)