10月は株価は乱高下した一方、為替は比較的平穏。先週末1ドル=113円を回復しています。米ドル円相場については、10月、株価暴落に合わせて109円台に突入するシナリオも想定されました。しかしながら結果的に、重要な下値サポート帯と位置付けていた111円台後半~112円近辺のゾーンで先月後半、強力に下支えされたことが大きかったです。いわゆる「売り方の攻め疲れ」のような状況になって、売り圧力が弱まり、10月末から今月始めにかけて、113円まで戻ってきました。さて、今後の見通しについて。下値サポート帯(111円台後半)で先月、強力に下支えされた後の円安への戻り基調がもうしばらく続く可能性があります。短期的には最大で114円程度。つまり、先月の高値(114.5円)の手前か、そこに並ぶ程度の円安は想定されるのではないかと思われます。今月もしも再び、貿易戦争ネタなど、何らかの悪材料によって相場下落に転じる場面があるとすれば、先月と同じく、111円台後半のゾーンが非常に意識されます。

 トルコリラ円がぐいぐい来ています。先週末は1リラ=20.8円まで上がってきました。私は、この夏、トルコリラが大暴落して15円台を記録した直後から、一貫して、20円~21円へと大幅に反発すると言い続けてきました。完全に予定通り、大幅反発しました。この先、21円に到達すれば、それはそれで喜ばしいことですが、さすがにそのあたりでは、過去2カ月ほど続いている大幅反発の流れが一旦弱まりやすいのではないかと思われます。たとえば高スワップのFX口座なら3月に買ったトルコリラ円のポジション1千通貨につき、この8カ月以内にもうスワップ利息が2000円以上も貯まっています。これって為替レート2円分に相当しますので、1年や2年経てば、為替レートがあまり戻らない場合でも、含み損がどんどん相殺されてプラスに転じると思われます。

 豪ドル円が元気いっぱい大暴れしているので、読者の多くの皆様がやっておられる自動売買も先週はいつもより利益通知メールがガンガン届いたと思います。本当に自動売買は楽しいですね。先週ブログで「82年近辺がメドになりやすい」と書きました。金曜日はその通り、82円手前まで急騰したところで止まって押し戻されました。現状、8月以降はレンジ相場(78~82円)との認識で、引き続き、レンジ内の動きを想定しています。もしレンジの上限を越えれば、今年3~7月に長らく続いていたレンジ相場(80~84円)に回帰する可能性も考えられなくもないのですが、現状、そこまではちょっと期待し過ぎかなと思います。

 日米株価については、10月22日号で次のように暴落メドを書きました。「NYダウ株価でいえば・・・最大で2万4千ドル近く」「日経平均株価で言えば・・・最大2万1千円割れ(2万800円あたり)」。ほぼズバリ的中する形となって、先週は大幅に反発しました。NYダウはザラ場ベースでは、半値戻しを達成しました。(10月3日高値2万6951ドル→ 10月29日安値2万4122ドルの半値戻し2万5536ドルに、先週金曜日に到達。その後また反落)。日経平均が同じように半値戻しをするならば、日経平均株価で計算すれば、2万2709円あたり、日経225先物で計算すれば2万2630円あたりが目安になります。日柄としては、相場が荒れやすい期間が、あともうしばらく続きますので、半値戻しが達成できるかどうかはともかく、引き続き、急な反落、急な反発も想定した戦略をとりたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)