ドル円は小幅に反落。ドルが対ポンドやユーロで売られたことによる連れ安から112円61銭まで下落。この日は終始112円台での動きに留まる。ユードルは反発。英国のEU離脱交渉の合意が近いとの観測から、ユーロドルは1.1424まで上昇。結局1.13近辺が再び重要なサポートとして機能した。

 株式市場は3日大幅続伸。トランプ大統領が中国の習近平主席と電話会談を行い、「協議は順調に進展している」とツイートしたことを好感。ダウは264ドル上昇し、ここ4日で約840ドルの反発を見せる。債券相場は反発。長期金利は小幅に低下し、3.13%台に。ドルが下落したことで金は26ドル高と、大幅上昇。原油は在庫が6週連続で増加していたことで4日続落。63ドル台半ばまで売られ、約半年ぶりの水準に。


新規失業保険申請件数      → 21.4万件
10月ISM製造業景況指数   → 57.7
労働生産性(7-9月、速報値) → 2.2%
10月自動車販売台数      → 1750万台

ドル/円   112.61 ~ 112.91
ユーロ/ドル 1.1386 ~ 1.1424
ユーロ/円  128.36 ~ 128.70
NYダウ   +264.98 → 25,380.74ドル
GOLD   +23.60  → 1,238.60ドル
WTI    -1.62   → 63.69ドル
米10年国債 -0.013  → 3.130%

本日の注目イベント

豪  豪第3四半期生産者物価指数
豪  豪9月小売売上高
欧  ユーロ圏10月製造業PMI(改定値)
英  英10月建設業PMI
米  10月雇用統計
米  9月貿易収支
加  カナダ10月貿易収支
加  カナダ10月就業者数
加  カナダ10月失業率


 昨日のドル円は終始112円台で推移し、NY市場でも112円台半ばから後半での動きになっています。米長期金利がやや低下したものの、米国株は堅調で、これで今週月曜日から昨日まで4日連続で大幅な反発を見せています。この間の上げ幅はダウで約840ドルとなっており、ひょっとすると、先週末のダウ2万4442ドルが直近の安値になるのかもしれません。仮にそうなると、2月の世界同時株安と同じような結末になります。

 株価が続伸した背景は、トランプ大統領が中国の習近平主席と電話で会談を行い、貿易や北朝鮮について生産的な協議を行ったとの報道でした。トランプ氏は「協議は順調に進展している」とし、「北朝鮮についても話し合いができた」とツイートしたようです。またこれより先に、この日ワシントンで開かれたイベントで、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、トランプ氏と習氏が11月30日―12月1日のG20会合に合わせて計画されている会談で、両国間の問題を巡る行き詰まりを打開できる可能性があると述べています。(ブルームバーグ)

 ドル円は再び上値が重くなり、下値を徐々に切り下げてきました。ただ、それほどドルを売り込む地合いではなさそうです。昨日の下落は、イギリスのEU離脱問題で、アイルランド国境を巡りEU側が妥協する可能性もあると報じられ、ポンドとユーロが対ドルで買い戻されたことに影響された部分が大きいと思われます。

 ドル円は本日発表される雇用統計の結果次第というところもありますが、株が落ち着きを取り戻してきていることを考えれば、再び112円を大きく割り込んで下値を試す展開ではないと予想しています。いずれにしても、安心はできないものの、足元のドル円はまだ「逆張り」が機能しています。111円台半ばから下値では買って、113円台のどこかでは手放すという戦略が有効のようです。ただし、今夜は雇用統計があり、来週は中間選挙があります。このままおとなしく、穏やかな相場展開が続く保障はありません。

 米中間選挙を巡っては、依然として共和党が苦戦していると伝えられています。市場のコンセンサスでは、上院は共和党が引き続き過半数を維持するものの、下院では民主党が勝利するというものです。仮にそのような結果になった場合、ドル円はどのような反応を見せるか?先ずはドル売りで反応すると予想していますが、われわれは2016年11月のあの大統領選で、苦い経験をしています。市場反応は必ずしもシナリオ通りにはいかないということです。

 本日のドル円は112円20銭~113円40銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)