ポンド/ドル相場は本日の東京市場で1.2850ドル台まで上昇。30日に付けた約2カ月半ぶり安値の1.2690ドル台から持ち直している。反発の背景は、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る協議で「英とEUが金融サービス分野で暫定合意」と報じられた事だ。ただ、協議の本丸はアイルランドの国境問題であり、この点について進展がない限りは「合意なき離脱」のリスクがくすぶり続ける事になる。今朝のポンドの反発についても、ショートカバー主導の公算が大きく、下値不安は解消されていないと見るべきだろう。

 こうした中、本日は英中銀(BOE)が金融政策委員会(MPC)を開き政策金利の発表を行う。今回は、MPC議事録と四半期インフレレポートの公表に加え、カーニーBOE総裁の会見も行われる3カ月に一度の「スーパーサーズデー」だ。英6-8月の賃金の伸びが10年ぶりの高水準を記録しており、通常ならBOEが追加利上げに前のめりになってもおかしくない状況だろう。しかし、足元の市場ではBrexitへの不安が英経済への信頼を上回っていると見られ、BOEの利上げ期待は萎んでいる。1カ月前の時点で6割程度織り込まれていた来年5月のMPC(Brexit後の初会合)における利上げ確率は4割程度に低下している。足元のポンド/ドル相場の方向性を占う上でも、本日の「スーパーサーズデー」で示される今後の利上げ方針が注目されよう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)