「長期資産形成に未来のチカラをプラス」というコンセプトで、三井住友トラスト・アセットマネジメントが新たなインデックスファンドシリーズ「SMT MIRAIndex」を始動した。第1弾として10月19日に「SMT MIRAIndex ロボ」を設定した。新シリーズの特長と今後の展望について同社執行役員投信営業第二部長の大野宏央氏(写真:中央)、営業企画部長の松尾聡氏(写真:右)、商品戦略企画部長の横瀬隆司氏(写真:左)に聞いた。

 ――「SMT MIRAIndex」シリーズを立ち上げた狙いは?

大野 メガトレンドとなりうる未来テーマにフォーカスしたインデックスファンドを新たに作ることによって、中・長期の資産形成に貢献したいと考えた。信託銀行として長く企業年金等の運用に携わってきた当社は、インデックスを使ったパッシブ運用では日本のトップランナーであると自負している。品質が高く、かつ、特長のあるインデックスファンドを提供したい。

 パッシブ運用の経験や知見を生かし、代表的なインデックスに対し優位なパフォーマンスが期待できる独自のインデックス開発にこだわった。

 業務提携したFactSet社は、通常の企業区分が150程度に対し約1600という詳細な企業区分をしている。この区分によって、たとえば、「ロボット関連」というテーマについて、企業の実態に即して、もれなく関連企業を拾い上げることが可能になった。

 そして、インデックス構成銘柄を決める際に、収益性の指標による銘柄選別を行っている。GPA(Gross Profit to Asset)は、総資産に対する売上総利益(粗利益)の割合を示す指標で、設備投資や研究開発投資など「投資が大きいために最終赤字ながら事業収益は伸びている」といった企業を取りこぼすことがなくなる。

 第1弾の「ロボ」は、ロボット関連の売上高が50%超の企業をピックアップし、また、流動性リスクを避けるために時価総額5億ドル以上で投資ユニバースをつくるが、その銘柄群をGPAでランキングし、上位50銘柄を抽出して(浮動株調整後)時価総額の比率で組み入れたベンチマークをつくった。

 このベンチマークは過去3年間(2015年9月末-18年9月末)で、世界株式が38.1%上昇、一般的なロボット関連株式指数が84.2%上昇したことに対し、148.7%上昇した。

松尾 運用コストが低く抑えられるインデックスファンドは、中・長期に保有する商品として魅力的なツールといえるが、より高いリターンが期待できるインデックスには、プラスαの魅力がある。収益性を加味した銘柄選定を加えることによって、インデックスファンドながら、アクティブファンドのような雰囲気を持った商品になったと思う。

 ――「ロボ」に続くテーマは? また、信託報酬は年0.7%(税抜)とテーマ型インデックスの中では最も低い水準にあるが、最低水準の信託報酬はこだわる?

大野 個人投資家の方々に馴染みのあるテーマとしては、「フィンテック」「バイオ」「宇宙」などのテーマが考えられるが、それぞれのテーマ型インデックスに対し、収益性指標を入れることによって、比較優位なパフォーマンスが期待できるかどうかを慎重に検討している。

 また、信託報酬については、長期に投資していただくファンドとして低水準であることは重視しているが、業界最低ということにはこだわっていない。

横瀬 次の商品に向けて、いくつかのインデックスについて検討を進めているところだ。インデックスを独自に作るというステップがあるため、アイデアを商品化するまでに検証等の期間が必要になる。シリーズとして、複数のファンドを並べて比較して選んでいただけるようにしたいと思っている。

松尾 当社は、国内で初めて2008年1月にインデックスファンドのシリーズ「SMTインデックスシリーズ」を立ち上げた。シリーズの純資産残高は2200億円を突破している。新たに加わった「SMT MIRAIndex」も、皆さまの長期資産形成のツールとして広く使っていただけるシリーズにしていきたい。

 ――「SMT MIRAIndex」の使い方は?

大野 インデックスファンドを使って、資産クラスを分散しながら中・長期の資産形成を行う考え方が広がっている。「TOPIX」「NYダウ」など、代表的なインデックスは分かりやすく、使いやすいと思うが、そこに、「SMT MIRAIndex」を加えると、パフォーマンスの向上が期待できる。運用のバリエーションを増やす手段としてご活用いただきたい。(情報提供:提供:モーニングスター社)