為替は1ドル=112円前後の水準で推移。少し重要な局面に差し掛かっているかもしれません。まずこれまでの流れをしっかり押さえておきましょう。9月、「円安シグナルが点灯」して「円安トレンドに入っている」と判断。「少なくとも113円~114円」へ円安になると予想しました。予想がズバリ的中して今月始めに114円に到達。円安ターゲットに到達したことにより、円安の流れが止まって、揺り戻しが生じました。その後はしばらく111円~112円台の小さな保ち合いに入っているというのが、これまでの経緯です。そして、先週号では「111円台後半~112円台前半がサポート帯として作用しやすい」と解説。そのサポート帯をキープできるかどうかを連日、注目しておりました。先週の週末の終値は111円台後半。まさにサポート帯上の重要な水準に位置しています。大きく見れば、まだですが、しかし、細かく見れば、サポート帯を下抜けようかという兆候も出始めています。もしその細かな兆候を素直に受け止めるならば、今週は、下落(円高)がやや拡大するおそれがあります。9月に円安トレンドが発生する前の、8月頃の保ち合いの下限が110円台でしたので、まずその110円台では下げ渋る展開が考えられます。が、今回の円高局面においては、最大109円台に突入するくらいの値動きは想定しておきたいです。
 
 豪ドルについても要警戒です。自動売買を豪ドル円で設定している皆様は、今年これまでかなり高い収益を得ておられることと思います。今年3~7月はおよそ80~84円のレンジ相場。今年8月以降は少し下がっておよそ78~82円のレンジ相場。いずれも、自動売買でたくさん儲けてくださいと言わんばかりの最適な相場環境でした。この先、注意すべきは、今月これまで何度か書きましたように、この夏以降のレンジ相場の下限(78円台後半~79円近辺)を下抜けるシナリオも考えられるという点です。先週の週末終値は1豪ドル=79円台前半。かろうじて、下限をキープしている状況です。今週も引き続き、下限を割り込む展開には要注意で、その場合は、76円あたりまで豪ドル安(円高)が拡大する可能性が高まります。もしもそこまで豪ドルが急落しても、全然余裕でまったく問題ないと言えるくらいのリスク管理は最低限必要と思われます。裁量トレードにおいては、それくらいの下落を狙った戦略アイデアももちろん考えられるでしょうし、自動売買や、スワップ目的の豪ドル投資をしているケースでは、ヘッジ戦略として一時的な豪ドル売りを仕掛ける戦略も考えられるかなと思います。
 
 トルコリラ円が非常に堅調です。これほど株価が暴落したり、米ドル円が円高気味だったり、相場全体が混沌としますと、トルコリラなど新興国は、輪をかけて大きく荒れたりすることもよくあるのですが、トルコリラはこの夏の、暴落・低迷期から完全に脱しましたので、先週も1リラ=19円~20円台で底堅く推移しました。もともと、夏場に暴落(一時15円台)してから、トルコリラ円は少なくとも20円~21円へ反発すると明確に予想を掲げてきました。ですので、短期トレードの観点からは、この20円台で利益確定して勝ち逃げしても良いでしょうし、もう少し21円まで欲張って狙ってみてもいいかなという気もします。ただもう8月の暴落時の安値(15円台)からはこの約2カ月の間にすでに30%も大幅上昇しています。為替レートが2カ月で3割も値上がりするなんてことは、かなり異例のことですので、ここからは積極的に値上がり益を狙うというよりは、今までの戦略に戻って、暴落しても大丈夫な程度のポジション量で、高額スワップ利息を毎日受け取って、地道に増やしていく戦略でいいのかなと思います。
 
 米ドル円や豪ドル円が、粘っている(下げ渋っている)一方で、ユーロ円は、ひと足はやく、私たちの予想通り、下げてきています。ユーロ円については、19日のブログ記事で次のように予想していました。「米ドルや豪ドルよりも、ひと足はやく、先に崩れかけている印象です」「この先、具体的には126円が下値メドとして浮上しています」。先週金曜日、まさにその予想通り1ユーロ=126円台まで急落しました。週末終値は127円まで値を戻していますので、今週再度、126円台へとしっかり下落する展開を想定しています。
 
 日米の株価については引き続き、警戒態勢をとりたいです。NYダウ株価については、先週の安値がとりあえずのサポート帯になりやすいものの、引き続き、2万4千ドル近辺から、最大で2万4千ドルを割れて2万3千ドル台後半あたりへと下落が拡大するおそれがあると考えられます。日経平均株価については、当初、先週号で「最大2万1千円割れ」と予想しました通り、先週金曜日に、一時、2万1千円割れを記録しました。NYダウ株価がまだ下落する余地があると考えられますので、日経平均も今週以降、再度、2万1千円割れへと下落するおそれがあると考えられます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)