KDDIとKDDIアセットマネジメントは10月24日から個人向け確定拠出年金サービス「auのiDeCo」の提供を開始した。スマートフォンのアプリをサービスプラットフォームとし、申し込み手続きから、運用状況の確認・運用商品の見直しまで、年金管理に必要な機能をワンストップで行うことができる。運営管理機関手数料を無料としたほか、投資信託の信託報酬の還元として、WALLETポイントやWow!スーパーポイントをプレゼントする。
 
 通信とライフデザインの融合を進めるKDDIは、通信事業者としてスマートフォンを通じて、通販サービス(eコマース)やエンターテイメント、エデュケーションの提供、金融やヘルスケアのサービスを提供してきた。金融部門では2008年に「じぶん銀行」を設立し、個人向けの預金や送金、ローンなどフルバンキングサービスを提供。2010年にはキャリア決済「かんたん決済」を導入し、2016年から「auのほけん」の取扱いを開始した。2018年から資産形成事業をスタートし、大和証券グループ本社と合弁でKDDIアセットマネジメントを設立して「auの投資信託」の運用を開始。今回新たに、「auのiDeCo」を始めた。
 
 KDDIのライフデザイン事業本部 金融・コマース本部 副本部長の臼井朋貴氏は、「お客様のライフステージに寄り添うauの金融商材をauのご契約者を超えて幅広く提供することで、お客様に一番身近にかんじてもらえる会社になっていきたい」とライフデザイン事業の位置づけを語っていた。
 
 auのiDeCoは、「スマホアプリで簡単に年金管理」「運用しながらポイントが貯まる」「運営管理手数料無料」という3つの特長がある。
 
 現在のスマホユーザーは1日当たり平均3時間あまりをスマホを利用するものの、その85%はアプリの利用にあてているという実態に合わせ、「すぐ起動できて、サクサク動き、どもでも使えるというアプリの利便性を活かした『auのiDeCo』の専用アプリを開発した」(KDDIアセットマネジメント代表取締役社長の藤田隆氏)。簡単な手続きで加入のための必要書類が請求でき、月々の積立金(掛金)の金額に応じた自身の節税効果を知ることができるシミュレーション機能を搭載。年金残高や運用実績の確認、また、運用商品の見直しも簡単にできる。
 
 そして、ポイント還元は、auユーザーの場合は、投資信託の残高に応じて年間最大0.1%のWALLETポイントを還元。auユーザー以外の場合は、eコマースのWowma!で使えるWow!スーパーポイントを最大0.05%還元する。また、運営管理機関手数料は無条件で無料としている。
 
 運用商品は5つ。定期預金(三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金)の他、KDDIアセットマネジメントが運用する4本のバランス型投資信託を揃えた。投資信託はリスクの低いものから、「auスマート・ベーシック(安定)」、「auスマート・ベーシック(安定成長)」、「auスマート・プライム(成長)」、「auスマート・プライム(高成長)」。ベーシックの2本はインデックスファンドを使ったファンド・オブ・ファンズ(実質的な信託報酬:税込年0.378%)。プライムの2本はアクティブファンドのファンド・オブ・ファンズ(同:「成長」は1.41993%以下、「高成長」は1.56141%以下)になる。指定運用方法は「auスマート・プライム(成長)」。
 
 KDDIアセットマネジメントの藤田氏は、「現金や預金に眠っている日本のお金を働き者にしたいというのが当社の発足理念。投資の経験がなく、何をどうやったらいいのか分からないという方でも、『なるべくリスクはさけたい』とか『リターンは積極的に追求したい』などの感覚で運用商品を選んでいただくだけで、世界の資産に分散投資した運用が始められる。あえて、運用商品を5本に絞ったので迷うことなく、スタートしていただけると思う。ポイント還元を楽しみに、コツコツと長期の資産形成を多くの方々に始めていただきたい」と語っていた。(情報提供:モーニングスター社)(写真は、KDDI金融・コマース本部副本部長の臼井朋貴氏=左、KDDIアセットマネジメント社長の藤田隆氏=右)