先月、円安トレンドに入ったと判断して円安ターゲット「113円~114円」と予想。その通り、今月始めに114円まで円安が進んだところで円安トレンドが終了。最大111円まで揺り戻しが生じました。そして先週は揺り戻しも終わって、112円を挟んだ水準で横ばいでした。今後の見通しにつきましては、円安方向への動きは先日の高値(114円)を超えない範囲を想定しています。揺り戻しがしっかりと深く入った(114円→111円台)だけに例年のように、年末に向けて、ここから大きく円安トレンドが再起動するシナリオは、確率は低めではないかと思われます。逆に、円高方向への動きは、112円近辺(111円台後半~112円台前半)がサポート帯として作用しやすいです。もしもそのサポート帯を割り込みますと、109円台に突入するくらいの円高へつながると考えられます。ただ、一気に円高が加速するというよりは、110円台にもちょっとした節目がありますので、だらだら、じりじりと110円かそれを割れるくらいの円高につながる可能性があるといった程度です。
 
 豪ドル円について。今年3~7月までレンジ相場(およそ80~84円)が長らく続いていたのが、今年8月からは少し下がった位置で(およそ78~82円)で新たなレンジ相場に入っていることについては、以前から解説しております通りです。現状、その新しいレンジ相場(78~82円)の範囲内で、特に80円を挟んだ水準で、行ったり来たりが繰り返されている状況です。このレンジ相場が続いている間はまったく問題ありません。自動売買などでは、順調にどんどん利益が積み上がるでしょう。意識すべきはこのレンジの下限である78円台後半~79円近辺の水準。もしもその下限を割り込むようなことがこの先ありますと、最大76円あたりへと、豪ドル安(円高)が進む可能性があると考えられます。
 
 トルコリラ円については、先週、従来からの予想がズバリ的中して、大台20円に到達しました。この夏の急落、そして低迷期を耐えて、トルコリラをじっと保有、あるいはコツコツ買い増しをしていた皆様と喜びを分かち合うことができました。おめでとうございました。この20円というのは、ただ数字の上で区切りというわけではなくて、チャート分析において、相場エネルギーを計測すると、たまたま20円までは反発するくらいの相場エネルギーを抱えていたことが計測されていたからなのですが、その観点では、当初からのターゲットの20円に到達したことで、これまでの反発の勢いは一旦弱まる展開も想定されます。もちろん、ここからまた下落に転じるとか、そういうことではなくて、大きな上昇予想レートに到達した後は、通常は、揺り戻しが生じたりまた上昇したり、横ばいの展開などを経てから、次の局面に移行することが多いです。
 
 日米の株価について。この先、注目されるのは今月これまでの安値を今週以降、こらえられるのか? それとも下回るのか? NYダウ株価でいえば、約2万5000ドルの水準。今月この先、その安値を明確に下回るようなことに万が一なりますと、最大で2万4千ドル近くへと、さらに下落が拡大するおそれが強まります。日経平均株価で言えば、ズバリ2万2200円台。その水準が下値サポート帯となっており、先週も下支えされました。もし今月これから、そのサポート帯を明確に下抜けるようなことが起きますと、この夏のレンジ相場の安値(2万1500円)も軽めのサポート帯になりますが、それも突き抜けて、最大2万1千円割れ(2万800円)あたりが視野に入ってきます。まだあと数週間くらいは、日柄的に調整が起こりうる時期ですので要警戒のスタンスで臨みたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)