米国のムニューシン財務長官は13日のG20財務相・中銀総裁会議後の会見で、これから交渉に入る日本との物品貿易協定(TAG)にも、通貨安誘導を封じる為替条項の付帯を求める考えを示した。もし為替条項が協定に盛り込まれれば、日本としては円売り介入を実施しにくくなるだけでなく、アベノミクスの第一の矢である「大胆な金融緩和」にも違反の疑いがかけられる可能性が出てくる。

 こうした中、ドル/円はじりじりと値を下げており、先週11日に付けた安値を割り込み、ほぼ1カ月ぶりに111.70円台へと下落。次の下値ポイントを探る展開となっている。本日の米9月小売売上高の結果によっては111.50円を割り込み、日足一目均衡表の雲上限(111.47円前後)を試す展開となる可能性もあるだろう。なお、市場予想は前月比+0.6%、除自動車・前月比+0.4%と、比較的高めの伸びが見込まれている。本日のドル/円は、米9月小売売上高と不安定な値動きが続く主要国の株価動向の両睨みで推移する事になりそうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)