先週号で次のように日米同時株安を予想しました。「アメリカ株(NYダウ)。大幅に上昇してきましたが、ちょっと注意したい兆候も出ています。これまでの大幅上昇に対する揺り戻し(調整)が今月入る可能性があり、(中略)警戒したい」「日経平均株価についても、さすがに今月は一旦、調整局面に入る可能性が高い」。先週はこの予想がズバリ的中して、日米ともに株価は大幅に調整しました。
 
 米ドル円についても先週号で次のように予想しました。「メインシナリオとしましては、第一ターゲット(113円~114円)で一旦打ち止め。しばらく横ばいだったり、揺り戻しが生じて反落する」。その通り、先週はそれまでの円安に対する揺り戻しが生じて週末は112円まで下がってきました。今後の注目点としては、先月、円安が生じる前のレンジ相場に再び吸収されるのか、それとも当時のレンジの上限(111円台後半)で踏みとどまるのか。いずれにしても、今回、円安ターゲット到達後にしっかりと、それなりの値幅の揺り戻しが生じたことで、仮に、後者であったとしても、これから再び、大きな円安トレンドが再起動するシナリオは、確率としてはやや低いのではないかなと思われます。したがいまして、先週の反落を、絶好の押し目と考えて大量に買い込むような戦略は、(短期勝負はともかく)、あまり勝率の高い戦略ではないように思われます。
 
 豪ドル円については、これも先週号で書きましたように、中心レンジが少し下がった状態で、現状、具体的にはレンジ相場(78円~82円)に入っているとの認識です。この先、注意すべきは、レンジの下限。具体的には78円台後半~79円近辺の水準。しばらくレンジ相場が続くとしても、いずれこの下限を下抜けるような展開になりますと、数円ほどの下落、具体的には76円あたりを下落メドとするトレンドが発生しやすくなります。

 先週、世界株安の最中に、トルコのグッドニュースが伝わってきました。この夏、トルコリラが暴落した当時、私は、トルコ経済が危機に陥っているわけではなくて、トルコの強硬な政治姿勢が問題で、それさえ解消されればトルコリラは反発すると、しつこく言い続けてきました。トルコ政府の強硬な姿勢を示す問題のひとつが、「アメリカ人牧師拘束問題」でしたが、先週ようやくトルコ政府が牧師を解放。トランプ大統領は何も譲歩していないと言い張っていますが、間違いなく、経済面でもトルコにとってプラスの影響はあるはずで、先週後半、為替相場ではトルコリラがぐいぐい反発。週末ベースでしっかり1リラ=19円を回復するのは、この夏トルコリラが暴落して以来、初めてのことです。これは本当に良い流れで、このまま20円の大台回復を期待したいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)