世界的な株安の中にもかかわらずトルコリラ相場が堅調だ。昨日は、一部の米メディアが、トルコ政府が拘束中の米国人牧師の解放に合意したと報じた事でリラ買いが活発化した。米国との対立が収束するとの期待が、株安によるリスクオフムードを上回った格好でトルコリラ/円は本日のアジア市場で19円台を回復する場面も見られた。

 ただ、米政府高官は先の解放合意の報道を否定しており、米国人牧師の解放をめぐる情勢は引き続き不透明と言わざるを得ない。なお米国人牧師は、トルコ政府が2016年に起きたクーデター未遂事件の首謀者とみるイスラム教指導者ギュレン師の信奉者団体を支援した罪などに問われている。それだけに、無罪放免のハードルは高いと見るべきかもしれない。裁判所の審理結果次第では、トルコリラ相場が再び不安定化する可能性もあるため、関連報道に注意を払っておきたい。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)