昨日の米国株急落の余波がアジア市場に及んでおり、本日は日経平均が4%近い下げとなったほか上海総合は5%を超える大幅安となった。ところが、株安のわりに豪ドル/円は79円台前半で底堅く推移しており、前日比では「意外高」の展開となっている。これは、ドルが全面安となる中で豪ドル/米ドル相場が上昇しているためだ。

 ドル全面安については、これまでに積み上げられたドル買いポジションが処分されていると見られるが、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ姿勢について「常軌を逸している」として批判を強めた事も影響しているのだろう。足元の地合いでは、株安が豪ドル売りにつながりにくいと見るべきかもしれない。

 ただ、明日発表予定の中国9月貿易収支は、米国との貿易戦争の影響で輸出・輸入ともに鈍化すると見られており警戒が必要だろう。中国景気の減速を印象付ける内容になるようだと豪ドルに下落圧力がかかる可能性が高まりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)