昨日は、南アフリカランドが大きく反発した。買い材料は、汚職疑惑が浮上したネネ財務相に代わり、ムボウェニ氏を起用した事だ。市場の信認が厚いネネ氏に疑惑が生じた事はランドのネガティブ材料となっていたが、ラマポーザ大統領が迅速な対応を取り、元南ア中銀総裁のムボウェニ氏を次期財務相に指名した事でアク抜け感が広がった。

 中国株や人民元の下落が一服した事も相まって、ランド/円は7.51円前後から急反発。本日の東京市場では7.77円前後まで上値を伸ばす場面もあった。このまま堅調を維持し、7.78円前後の日足一目均衡表の雲上限や、7.80円前後を通る転換線を超えれば、8.00円台の100日移動平均線および今月1日に付けた約2カ月ぶり高値8.10円前後が視野に入ってきそうだ。

 ただ、今週12日には大手格付け会社ムーディーズによる南アフリカの格付け見直しが予定されており、市場には格付け見通し引き下げへの警戒感がくすぶっている。また、来週には米財務省が為替報告書を発表する予定となっており、中国が為替操作国に認定されるリスクも意識されている。南アフリカランド/円相場に本格反騰局面が到来するには、これらのリスクイベントを無難に乗り切る必要があろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)