為替は円安が続いていましたが、円安ターゲット「1ドル=113円~114円」に到達したところでひとまず円安の勢いが止まりました。先月中旬(9月17日号の為替相場見通し)から「円安シグナルが点灯」していると明言して、「円安トレンドが継続すると予想」と言い続けてきました。具体的な円安メドとして「少なくとも1ドル=113円~114円という円安ターゲットが算出されます」とハッキリ書いてきました。その通り、先月末から先週にかけて、円安ターゲット(113円~114円)に見事到達しました。
 
 今後の見通しについては、「最大で117円近く」と第二ターゲットも出ているのですが、確率が低いので、ここからもう一段円安へと伸びる可能性があるかもしれないといった程度に考えておいて、メインシナリオとしましては、第一ターゲット(113円~114円)で一旦打ち止め。しばらく横ばいだったり、揺り戻しが生じて反落する展開が想定されます。なお、113円台後半に軽めのちょっとした下支え帯がありまして、その水準を今週下回りますと、これまでの円安に対する調整(揺り戻し)が少なくとも112円台半ばあたりへと拡大すると考えられます。
 
 豪ドル円についても、ほぼ完璧に予想通りの展開といって良いでしょう。9月前半は「78~77円へと豪ドル安(円高)が進む」と予想(実際には78円台まで豪ドルが急落)。9月後半は「81円台後半あたりまで一気に戻る」と予想(実際には82円まで円安が一気に進行)。そして先週はブログで「80円を割れない程度の調整は入りやすい」と予想。結果はその通り、80円台まで下がってきました。
 
 今後の見通し、戦略につきましては、今年これまでと比べてちょっと目線を下げたいかなという気はします。と言いますのは、今年3~7月は、およそ82円台を中心とするレンジ相場(80~84円)でした。それが8月以降は中心値が80~81円に下がったレンジ相場(78円~82円)に移行しています。しばらくそのレンジ内での推移が続くと思われますが、以前と比べますと、やや下がった水準が中心になるため、その先のレンジから抜け出る際に、上方へ抜け出ればともかく、下方へ抜け出ますと、当然ながら一時的にであっても、年初来安値を更新する展開も年内にあり得ますので、そのあたりは頭に入れておきたいです。
 
 メキシコペソ相場は、ちょっとでも下がると(=ちょっとでも押し目が入ると)、すかさず世界の投資家から買いが入ります。先週、メキシコペソが6円の大台を割り込みましたので、ブログ記事で「ようやくちょっと落ち着いてくれました」と喜んでいました。そしたら、その日の夜にはもう6.04円へと急反発。高金利で安定しているメキシコペソをもっと買い増ししたいと考えている読者の方も多いと思います。過剰に追いかける必要はまったくありませんが、私たちが目をつけて買い戦略を取り始めた今年上半期よりも確実に、世界的なメキシコへの投資意欲は高まっていると思われます。
 
 トルコリラ円がややこう着しています。先週は「18円台の攻防」に勝って、上抜けようかという兆候が見られましたが、すぐに18円台に逆戻り。上にも下にも、重たくて抜けづらい状況になっています。このような時は、冷静にチャート分析を再確認したいですが、状況的には決して悪くありません。今月は18円台からしっかり脱け出して再度19円台に乗ってくれば、さらなる上昇(少なくとも20~21円へ)の期待が大きく高まります。一方、下方の注目点は「18円台の攻防」といいながらも、17円台後半あたりまでなら余裕がありますので、そのあたりをサポート帯として位置付けながら、引き続きこの攻防に打ち克って上方へ抜け出すことを期待したいです。
 
 最後にアメリカ株(NYダウ)。大幅に上昇してきましたが(7月約2万4千ドル→今月2万7千ドル手前)、ちょっと注意したい兆候も出ています。これまでの大幅上昇に対する揺り戻し(調整)が今月入る可能性があり、先月までの株高のイメージであまり強気になりすぎないように、ちょっと警戒したい状況ではないかと思います。日経平均株価についても、さすがに今月は一旦、調整局面に入る可能性が高いと思われます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)