昨日のNY市場は、ドル安・株安・債券安のトリプル安を示現する意外な展開であった。しかしながら、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「見通しは際立って良好」との見解を示すほど米経済が好調な中にあって、こうした「米国売り」の商状が今後も続くとは思えない。ドル安と株安については、債券安(金利上昇)をきっかけとするポジション調整の動きに過ぎないと見るべきだろう。本日の米9月雇用統計が予想通りの良好な結果となれば、ドルは再び上昇基調に戻ると見ておきたい。

 ドル/円については、来週月曜日(8日)が日米ともに祝日とあって雇用統計の結果だけで節目の115円台に乗せる公算は小さいが、3日の高値114.55円前後を超えられれば、連休明けの続伸期待が高まるだろう。なお、米9月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が18.5万人増(前回:20.1万人増)、失業率は3.8%(前回:3.9%)、平均時給は前月比+0.3%、前年比+2.8%(前回:+0.4%、+2.9%)などとなっている。事前の期待値が高いだけに、市場予想に届かなければ失望も大きくなりやすいと見られるが、新規失業保険申請件数や9月ISM非製造業景況指数(内訳の雇用指数)の好結果に鑑みれば、その可能性は低そうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)