本日は、メキシコ中銀が政策金利を発表する。6月の利上げ以降はペソ安が沈静化しており、それにともないインフレ懸念も一服している事から金利水準は7.75%に据置かれる公算が大きいと見られる。予想通りに金利据置きとなれば、関心は声明の内容に集まる事になるだろう。

 米国とカナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が合意に至った事で、メキシコも含めた3カ国で新貿易協定(USMCA)が発足する運びとなり、足元で通商面の不透明感は大きく後退している。また、隣国の米国で政策金利がさらに引き上げられる見込みが強い事からメキシコ中銀も次の一手として追加利上げを模索しているとの見方が有力だ。なお、年内にもう一度(11月もしくは12月に)利上げが行われる可能性を、市場は7-8割の確率で織り込んでいる。

 メキシコ中銀の発表する声明が、こうした市場の見方に沿ったものであれば、利上げ期待からペソは堅調に推移しそうだ。ただ、メキシコ中銀は8月末に発表したインフレ報告で2018年と19年の成長率見通しを引き下げるなど、やや弱気な側面も見られる。もし今回、インフレ警戒姿勢を緩めるなどのハト派化があれば、市場の見方と齟齬が生じる事になる。目先のペソ相場はメキシコ中銀の政策スタンスが最大のポイントになりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)