ヨコレイ(横浜冷凍) <2874> は、前日2日に6円高の933円と続伸して引け、9月12日に深押しした年初来安値866円を前に再び出直る動きを強めた。同社株は、今年11月中旬に9月期決算の発表を予定しており、目下集計中の前2018年9月期業績は、今年8月10日に下方修正されたが、続く次期2019年9月期業績は、現在推進中の新中期経営計画の目標業績からも増益転換が有力として業績期待を高めて売られ過ぎ訂正買いが増勢となった。株式需給的にも、年初来安値から80円超の底上げ場面では、信用売り・買いとも拡大して売り長で逆日歩のつく好信用取組となっており、売り方の買い戻しが交錯し売買高が増加した。
 
■順調推移の中期経営計画から次期2019年9月期業績の増益転換も想定範囲内
 
 同社の新中期経営計画「Growing Value 2020」は、食品販売事業の新ビジネスモデル推進や経営基盤の深化・強化策などの多岐にわたる成長戦略が盛り込まれすでに実施段階にある。食品販売事業は、リソースプランとリテールアプローチを融合させて垂直統合ビジネスモデルを構築、事業として確立した海老養殖事業に次ぎノルウェーのトラウト養殖事業も展開しており、前2018年9月期から業績寄与が本格化している。経営基盤の深化・強化に向けては、戦略的CTIの構築を掲げ、昨年1月に幸手物流センターにトラック予約システムを試験導入して各物流センターへの拡大導入を進めるなど、業務プロセスの変革を実現している。業績の目標数値としては、最終年度の2020年9月期に売り上げ1800億円、営業利益85億円、経常利益85億円、純利益53億円を掲げている。
 
 一方、目下集計中の前2018年9月期業績は、食品販売事業の主力商材のエビ、イカ、カニの価格が高値で推移し、コスト上昇分を販売価格に十分に転嫁できなかったことを要因に下方修正された。売り上げは、冷凍倉庫事業の新設物流センターが稼働率を向上させるなど順調に推移し期初予想通りに1630億円(前期比2.5%増)と続伸するものの、営業利益は50億円(同3.4%減)、経常利益は51億円(同6.1%減)、純利益30億円(同10.7%減)と前期の過去最高から3期ぶりに減益転換することとなった。問題は、次期2019年9月期の業績動向となるが、新中期経営計画に盛り込んだ成長戦略の順調な推移から減益を1期のみにとどめる可能性が大きく、今年11月中旬に予定されている決算発表が注目される。
 
■配当権利落ち後は25日線を下値サポートラインにPBR1倍水準を目指す
 
 株価は、前期業績の下方修正と米国の中国への制裁関税第3弾発動懸念が重なって年初来安値866円へ下ぶれ25日移動平均線を下回ったが、PBR0.6倍は売られ過ぎとして期末の配当権利取りや売り方の買い戻しも加わって949円までリバウンドした。配当権利落ちで再度、下値を確かめたが今度は25日線が下値サポートラインとなり、出直る動きを強めた。次期業績期待を高めて1000円台回復から1株純資産(1308円)水準のPBR1倍を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)