1.BGPグループによる新サービス

 皆さんは、ドナルド・トランプ大統領夫人、メラニアさんの出身国をご存知ですか? 米国のファーストレディーは、かつてユーゴスラビアに属していた中央ヨーロッパのスロベニアご出身だそうです。唐突にスロベニアを出しましたが、本日はこの国の企業が提供している金・プラチナ関連サービスについて簡単に触れてみたいと思います。

 5カ月ほど前、ヨーロッパのBPGグループが金・銀・プラチナ・パラジウムを仮想通貨のリップルで購入出来るサービスを開始するという情報が出回りました(注1)。これによると、スロベニアに本拠地を置くBPGグループという企業が、仮想通貨のリップルを使い、金、銀、プラチナ、パラジウムを購入することができるサービスを5月に開始するという情報が含まれていました。このサービスは、仮想通貨で貴金属を購入することができる取引所の形をとっています。

 スロベニアという中央ヨーロッパの小さな国。そこから発信されていることもあり、詳細を把握することは難しいです。BPGグループ自体は、貴金属のリサイクルにおいて欧州では著名のようです。以下では、限られた情報ですがその中から、このサービスを含めて見てみたいと思います。

2.リップルを使ったシステム

 まず、最初にこのサービス自体が本当に行われているか、ということ自体が問題になります。5月頃から開始されているはずですが、実際はどうなのでしょう。ホームページを見ると、四つの主要事業が記述されています。

○精製・リサイクル

 貴金属の精製と再生利用。この再生利用はよく知られた重要なポートフォリオと思われます。ヨーロッパ規模で展開。

○ファンドマネジメント

 コモディティのファンド。オルタナティブ・インベストメント・ファンド(AIF)としてウィーン証券取引所に上場。

○取引(仮想通貨による金、銀、プラチナ、パラジウム購入を含む)

 仮想通貨で、金、銀、プラチナ、パラジウムを購入することができる取引を含みます。取引所を使っての取引になるようです。このサービスの技術は、リップルの技術によっています。サービスの記述の横には、リップルのロゴが掲載されています。

○貯蔵業務

 現物取引と対になったサービスとしての保管サービス。

 上記の4つの業務のポートフォリオを見ると、BPGグループ内で貴金属の精製、リサイクルから購入・保管に至る一連のサイクル、エコシステムといってよいものを確立しているといってよいでしょう。ただ、情報が少ないため、現時点でわかることは上記のようなレベルです。

 今後は、より詳細な情報の公開が待たれるところです。

3.終わりに

 スロベニアは、金などの貴金属を産出する国ではありませんが、このような新しいサービスにチャレンジするスピリッツを持つ国と想像することができるかと思います。まさに小粒でピリリと辛いといった風格の小国かもしれません。

 古来価値が認められた金と新しい技術の融合。これはまだ、始まったばかりですし、また詳細な情報が明らかになっているわけではありませんが、その実態、動向には注目したいところです。

 今回は、「金、プラチナを仮想通貨で購入!?スロベニア」と題してお話ししました。
(注1)大元の情報源はこちらだと考えられます。
「Ripple Partners With BPG For ’eMetal’ Digital Stock Exchange For Metal」
(情報提供:SBIゴールド)(イメージ写真提供:123RF)