豪ドル/円が反発基調を強めている。今月7日には78.60円台まで下落して1年10カ月ぶりの安値を付けたが、その後は急速に切り返しており、本日のアジア市場では82.20円台へと上昇している。

 米中貿易摩擦問題に収束の兆しは見えていないものの、中国の李克強首相が人民元の切り下げを否定した事や、上海株が下げ止まった事などから、中国経済に対する過度な不安が後退しているようだ。また、トルコ中銀の大幅利上げなどで新興国通貨安が一服した事も投資家心理を改善させており、豪ドルの反発に寄与している模様。そうした中、昨日はNYダウ平均株価が史上最高値を更新した他、本日は米格付け会社S&Pが豪州の格付け見通しを「弱含み」から「安定的」に引上げるなど、豪ドルへの追風が強まっている。

 週末を控えて調整的な豪ドル売りが出る可能性はあるが、大幅な豪ドル/円の下落は考えにくいところだろう。むしろ、好地合いの下でどこまで上値を伸ばせるかに注目が集まりそうだ。なお、足元の反発でチャート上の主なポイントは概ね上抜けており、抵抗になりそうな重要ポイントは200日移動平均線(執筆時83.33円前後)まで見当たらない。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)