本日は、カナダのフリーランド外相が米国のワシントンに入り、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と通商協議を行う。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡り、米国とメキシコが合意した新協定へのカナダの参加について話し合う事になっている。これまでの協議で大きな争点となっているのは、紛争解決制度と乳製品市場の取り扱いだ。米国は、紛争解決制度の撤廃(メキシコとは合意済み)と、カナダ乳製品市場の開放を主張しており、一方でカナダはこれらを拒んでいる模様。

 米政府は貿易関連法の手続き上、今月中にNAFTA再交渉の協定内容を固める必要があるとされており、合意できなければカナダ抜きでメキシコとの2国間協定を結ぶ方針を示している。カナダ国内からもトルドー首相に対して米国との合意を望む声が強まっていると報じられており、今回の協議の行方に注目が集まっている。

 足元では、カナダの主要輸出品である原油の価格が上昇しており、10月のカナダ中銀理事会では政策金利が1.75%に引上げられる可能性が高いと見られている。カナダドルが上値を伸ばす下地は整っており、本日から始まる通商協議に進展が見られれば、カナダ/円が5月に付けた戻り高値87.08円前後を上抜けて、2月以来の水準に上伸する可能性もあるだろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)