昨日のドル/円は112.30円台まで上昇して約2カ月ぶりの高値圏へと続伸。米中間で関税引き上げの応酬となり、貿易摩擦問題はエスカレートしたが、市場は特に問題視しなかった。株高・原油高の影響も相まって米10年債利回りが4カ月ぶりの高水準に上昇しており、市場は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を意識し始めている模様。
 その前に、本日は日銀金融政策決定会合に注目したい。政策変更の可能性はほぼゼロだが、黒田総裁の会見がカギとなりそうだ。市場関係者の中には、7月末に日銀が行った金融緩和の一部修正を「隠れた緩和縮小(ステルス・テーパリング)」と見る向きが少なくない。また、先日は安倍首相が「異次元緩和をずっと続けて良いとは思っていない」などと発言した。市場には日銀の政策正常化観測がくすぶっている。黒田総裁が「緩和長期化」という日銀の意図を改めて説明する事で、市場にそのスタンスを浸透させられるかが焦点となろう。
 本日の予想レンジ:111.700-112.900円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)