ラクスル <4384> (東マ)は、5月31日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンの下、デジタル化が進んでいない伝統的な業界にインターネットを用いて新しい仕組みを創り、既存のビジネス慣習を変えていくことで、同社の主な顧客である国内の企業・中小企業の経営をより良くすることを目指し、事業を展開している。同社は、印刷・集客支援のシェアリングプラットフォームを中心とした印刷事業「ラクスル」、及び物流のシェアリングプラットフォームを中心とした運送事業「ハコベル」を展開している。
 
 同社は、プラットフォーム価値を高めるための再投資を継続することが同社の企業価値向上にとって最重要であると考えているが、同社の企業価値向上の源泉となる売上総利益及びその前提としての売上高については、前事業年度比30%以上の成長を目標としている。具体的には、プラットフォーム価値の最大化を目的として、今2019年7月期末までに累計約50億円のJカーブ(先行投資)を経て利益拡大フェーズに移行した印刷事業から生み出される収益及び上場時に調達した資金を原資に、集客支援(広告)サービス及び運送事業「ハコベル」への投資を積極的に行い、全社としての成長を更に加速する。
 
 9月13日大引け後に発表した前2018年7月期業績実績は、売上高111億7400万円(前の期比45.6%増)、営業損益9300万円の黒字(同11億4500万円の赤字)、経常損益4300万円の黒字(同11億6300万円の赤字)、最終損益1500万円の黒字(同11億7500万円の赤字)に着地と当初計画を上振れした。
 
 今19年7月期業績予想は、売上高145億円(前期比30.2%増)を見込む。また、営業利益以下の各段階利益は黒字を見込むが、機動的な投資判断を実施する観点から、具体的な金額予想は開示しない方針。年間配当は無配を予定している。
 
 株価は、6月20日に上場来高値3100円をつけた後、モミ合っている。17年7月7月には物流業界全体の変革を一層加速化させる目的で、業界最大手のヤマトホールディングス株式会社と資本提携を行い、ドライバー不足など様々な課題を解決するため、新たな物流インフラを構築すべく注力していることが中長期的な強気材料として意識されている。2600円どころで下値を固めた感があり、上放れを期待し、小甘い場面は積極買いを考えるところだろう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)