本日から日銀金融政策決定会合が行われており、明日19日には当面の金融政策についての発表と、黒田日銀総裁の会見が予定されている。日銀は7月末に、「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」として緩和策の一部修正を発表しており、今回は現状維持の公算が大きい。ただ、この「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」に対する市場の見方は定まっていない。日銀が、当分の間「きわめて」低い金利水準を維持する方針を示しながらも、長期金利(10年債利回り)の上昇を事実上容認したためだ。

 某大手通信社が行った本邦エコノミストへの調査によると、日銀の「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」は「隠れた緩和の縮小(ステルス・テーパリング)」であるとの評価が79%に上り、タイトルどおりの「金融緩和の強化」との評価を大きく上回った。足元の為替市場で、ドルがこれほど強いにもかかわらず円安が進みにくいのは、貿易戦争激化への懸念に加え、日銀の「ステルス・テーパリング」観測も一因と見られる。

 今回の日銀金融政策決定会合については、「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」の意図が「金融緩和の強化」である事を市場に浸透させられるかが焦点だろう。黒田総裁の会見内容に注目したい。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)