ドル/円は、112円台にタッチして過去2カ月間のレンジ上限(8月1日高値112.15円前後)に迫ったが、やや伸び悩んでいる。昨日の米8月消費者物価指数が予想を下回った事などからドルが円以外の通貨に対して売られる展開となっており、円売りだけではドル/円の上昇に限界がある事を物語っているようだ。
こうした中、本日は米国で米8月小売売上高、米8月鉱工業生産指数、米9月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値という3つの重要経済統計が発表される。中でも、米国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費の動向を見る上で、米8月小売売上高の結果に注目が集まりそうだ。市場予想によると、前月比+0.4%、自動車とガソリンを除いた売上高も前月比+0.5%と、比較的堅調な伸びが見込まれている。この予想をさらに上回る好結果となればドル買いの反応が見込める事から、ドル/円が112円台に定着する可能性も高まるだろう。「強いドル」復活のきっかけとなるか、米8月小売売上高を皮切りとする米重要統計の結果を見極めたい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:112円台に定着できるか、米重要統計3連発
2018-09-14 17:10

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