8月下旬の円安反発は結局、1ドル=111円台まで。予想通り、円安の動きも円高の動きも限定的でした。先週号で次のように予想しました。「今週もし円安が進んでも、111円台後半にちょっとした壁があります」「円高の動きはまず110円台後半で止められやすいです」「上下いずれも現行水準から、近いところに重要ポイントがありますので、それらに抑制されて、結局、ほぼ横ばいという展開も想定される」。結果的に、まったくその通り。円安は111円台後半まで、円高は110円台後半まで。小さな値動きの1週間でした。
 
 さて今週の見通しについて。重要ポイントは変わりません。円安方向は111円台後半が非常に重要。上値を抑制する壁があり、そう簡単には超えられないと思われます。しかしながら、今月もし円安要因が複数出てきて、111円台後半の壁をブレイクすることができれば、短期トレンドとしてはやや息の長い円安トレンドに入る可能性が高まると考えられます。円高方向は110円台が非常に重要。強めの下値サポート帯となっており、こちらも簡単には下抜けないと思われます。もしも下抜けた場合も、暴落するわけではまったくなくて、その際の下値メドとしては108円台が浮上します。今週も先週と同じく、上下の各ポイント(上は111円台後半、下は110円台)を意識して、戦略を立案したいところではないかと思います。
 
 先週のブログ記事で、豪ドルについては、「豪ドル重要局面入りか。レンジ相場終了には要注意」などと、強めの警戒態勢をとりました。警戒しておりました通り、今年これまで強力な下値サポート帯として作用してきた1豪ドル=80円台の水準を、割り込みました。先日、一時的に80円を割れたことはあったのですが、終値ベースで80円を割れるのは今年初めての出来事です。状況としてはあまりよろしくありません。下値メドは近いところで79円近辺が算出されるのですが。。。そこで踏ん張れずに、短期間で77円あたりへと下落が拡大するシナリオも浮上しています。
 
 ユーロ円については、先週号で次のように予想しました。「この先、130円あたりでは上値を抑えられやすく、また下がったり上がったりを経て次の局面に移行」。これもほぼ完全に予想通り。先週のユーロ反発は、結局1ユーロ=130円台までで止まりました。週末は128円台まで戻ってきました。目先は下がったり上がったりの展開が想定されますが、この先、やや長い目で見れば、130円台~131円あたりが、かなり重要度の高い抑制帯になると考えられます。
 
 トルコリラについて。重要な1リラ=18円台を超えることができませんでしたので、先週後半は、16円台へと再び下がってきました。ブログで想定していた「二番底」のシナリオが一応、今のところ完全に当たっています。二番底のシナリオとは、先日の暴落時の安値(15円)に呼応して、もう一度、その安値に接近することで、これまで売りたかった人や、売ろうかどうか悩んでいた人がポジションをほぼすべて売り切った状況になり、反発に向かうことが期待されるというテクニカル分析における理論です。ただ先週末の状況で、その二番底にほぼ沈み切った状態で、この先、二番底から脱する目標はまだまだ遠く、最終的には18円台を超えないことには、状況は大きく変わりません。
 
メキシコペソ相場について。重要な下値サポート帯が5.7円台後半だと言い続けてきて、先週末も、そこまで下がったのですが、しっかりと下支えされました。そして週末終値は5.8円台を回復。今週も引き続き、重要ポイントは5.7円台後半。もしもそのポイントを完全に割り込むような展開になりますと。。現状まだ、6月から7月(最終的には8月上旬まで)の大暴騰に対する調整が終わっていないとの認識ですので、その大暴騰に対する調整として、5.6~5.5円あたりへのしっかりした調整が入ることが想定されるのではないかと思われます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)