ANAP <3189> (JQ)は10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。不採算店舗整理などの再生プロジェクトが完了して18年8月期大幅増益予想である。そして19年8月期からは出店再開、ECサイト集客強化、AIやVR技術を活用した業務効率化システムの展開など、新たな成長戦略を推進する。収益拡大を期待したい。
 
■10~20代女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドが主力
 
 10~20代の若い女性向け衣料・雑貨「ANAP」ブランドを主力とするアパレル会社である。全国のショッピングセンターを中心とした店舗販売(直営店)事業、自社ショッピングサイトを中心としたインターネット販売事業(EC事業)を展開している。
 
 EC事業をいち早く展開し、EC売上比率が5割を超えている。また18年5月には中国最大級ECショップ「vip.com」での販売を開始し、中国本土への越境ECに参入した。
 
■再生プロジェクト完了して新たな成長戦略を推進
 
 16年4月スタートした再生プロジェクト(不採算店舗整理、既存店舗再生、粗利率改善など)が完了し、18年8月期は大幅増益見込みとなった。このため19年8月期からは出店再開、ECサイト集客強化、AI(人工知能)やVR(仮想現実)の技術を活用した業務効率化システム「スマートささげ」の展開など、新たな成長戦略を推進する。
 
 店舗展開では、不採算店舗整理が18年8月期中に完了したため、19年8月期からは立地選定や店舗管理などを徹底しながら年間2~3店舗の出店を再開する。ECサイト集客強化戦略では、決済方法の多様化による利便性向上、他社ブランド誘致によるプラットフォーム化などを推進している。
 
 アパレル業界の人的業務を効率化するシステム「スマートささげ」は、子会社ATLABが開発した。なお「ささげ」とは、アパレルEC事業における主要業務の「撮影・採寸・原稿」を総称した呼び方である。AIやVR技術を活用した当システムの導入によって人的作業工数を50%削減できる。当面は中堅・中小アパレル企業の業務を請け負う形で事業展開する方針だ。
 
■18年8月期大幅増益予想、19年8月期も収益拡大期待
 
 18年8月期の連結業績予想(第3四半期から子会社ATLABを新規連結)は、17年8月期非連結業績との比較で、売上高が1.0%増の69億13百万円、営業利益が62.7%増の3億30百万円、経常利益が66.8%増の3億36百万円、純利益が62.3%増の3億04百万円としている。
 
 不採算店舗整理による店舗数減少や利益重視の販売戦略で売上高は横ばいだが、再生プロジェクトの成果で粗利率が改善して大幅増益予想である。19年8月期も中期成長に向けた先行投資を継続するが、こうした投資負担を吸収して収益拡大が期待される。
 
■株価は調整一巡して出直り期待
 
 株価は5月の年初来高値1635円から反落して水準を切り下げた。ただし900円近辺で調整一巡感を強めている。8月31日の終値は947円、予想連結PERは約14倍、時価総額は約44億円である。出直りを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)