4年に一度のスウェーデン総選挙が来月9日に行われる。移民に寛容な事で知られた同国だが、ここにきて移民受入凍結を掲げる極右政党「スウェーデン民主党=民主党」が支持を伸ばしており、第1党の「社会民主党=社民党」に取って代わる勢いだ。仮に民主党が総選挙で第1党となっても連立を組む意思を示す政党がない事から、同党が政権を取る可能性は低いとの見方が一般的だ。ただ、民主党は欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を望んでおり、同党と他の反EU政党が組めばEU離脱に向けた強い勢力になりうるとの見方もある。

 いずれにしても、民主党が勢力を伸ばせばスウェーデンクローナに売り圧力がかかりやすくなると考えられる。スウェーデンクローナ/円は、今月17日に約1年9カ月ぶりの安値となる11.95円前後を付けた後は下げ一服となっているが、総選挙まであと10日ほどとなった事で、世論調査の結果によっては下落が再開する可能性もある。なお、スウェーデンの国政選挙はきわめて投票率が高い事で知られ、2014年の総選挙では実に85.8%に達した。それだけに、世論調査も精度が高いと見るべきだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)