先週のトルコリラ/円相場は、その前の2週間とは様変わりして17-18円台で比較的落ち着いた展開となった。「犠牲祭」の連休でトルコ金融市場が20日午後から24日まで休場であった影響と考えられる。そうした中、大型連休明けとなる本日27日のトルコ金融市場の動きに市場の関心が集まっている。

 トルコ当局が拘束中の米国人牧師の開放問題をはじめ、トルコ・ショックの原因の多くが未解決のままである事から、トルコ株やトルコ国債とともにリラに対する売りが再燃しても不思議ではないだろう。仮にトルコの金融市場が大きな波乱なく推移しても、米国との対立が解消に向かわない事にはリラの反発余地は大きくなさそうだ。来週3日に発表されるトルコ8月消費者物価指数は、リラ安の影響で加速が必至と見られるためだ。

 金融政策への介入姿勢を強めるエルドアン大統領が利上げに否定的な立場を崩していないため、インフレ率の上昇はダイレクトに通貨の下落に繋がりやすい。トルコをめぐる情勢に関しては、政治面だけでなく経済面への目配りも怠れない状況になってきたようだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)