先週の米ドル円は予想通り109円台に突入。その後すぐ反発して週末は111円台まで戻ってきました。先週始めは次のように予想しました。「チャート分析における方向性は、どちらかというと円高。ただ、それほど大きな円高圧力はありません。具体的には110円を割れて109円台に突入する場面があるのではないか」。この予想がズバリ的中。先週火曜日に予想通り109円台に突入。しかし、この夏は「それほど大きな円高圧力はない」と再三申し上げておりました通り。109円台であっさり底打ち。週末にはあっという間に111円台まで戻ってきました。
 
 さて、今週の見通しについて。先週、予想通りに109円台に突入したことで、それまで抱えていた円高エネルギーが放出されました。現状、短期的なテクニカル指標において、円高圧力が緩和されたことが確認され、一部で、短期的にはもう少し円安になることを示唆するシグナルもかすかに出始めています。ただまだ微妙な情勢で、上下の重要ポイントを明確にしておきましょう。円安方向は111円台後半。今月は「円安に戻ろうとする動きは111円台で抑えられやすい」ことは何度も申し上げてきましたが、先週末は111円台前半で止められ、今週もし円安が進んでも、次に111円台後半にちょっとした壁があります。この111円台にいくつかある壁を完全にクリアできれば、円安トレンドがしばらく続くことも想定されます。が、そう簡単には超えられないかもしれません。逆に、円高方向の重要ポイントは110円台。今の水準から非常に近いですが、円高の動きはまず110円台後半で止められやすいです。さらに円高要因が重なっても、110円近くでは下げ渋りやすいと考えられます。上下いずれも現行水準から、近いところに重要ポイントがありますので、それらに抑制されて、結局、ほぼ横ばいという展開も想定されるかと思います。
 
 トルコリラ相場について。先週は火曜~金曜までトルコ国内がお休みでしたので、1リラ=18円でほとんど値動きはありませんでした。トルコリラに投資していてハラハラドキドキすることが多かった方は、お休みで値動きが乏しいというだけで、精神的にもちょっとは休まることができたのではないかと思います。さて今週からまた動く可能性があります。チャート分析の観点で重要なのはこの18円超え。もともとブログでは、当初の暴落メドが21~20円台。今月の大暴落メドが18円台。そこから下は短期的には下がり過ぎなので、最低限18円台までは戻ると予想して、実際そうなったところです。この節目の18円台をしっかりクリアできるかどうか。期待を込めて、クリアすることがもしできれば、当初の暴落メド20~21円へとこの反発局面がさらに続く可能性が高まります。カギを握るのは、トルコの経済ではなくて、政治。トルコ政府が少しでも融和的な政策、現実的な政策へと方針を修正してくれることを願いたいです。
 
 トルコリラと対照的に、安定していて非常に強いのがメキシコペソ相場。先週は5.7円台後半の下値サポート帯を割り込めば、5.6円台へ調整が拡大するシナリオが浮上すると書きました。そこまで下がればメキシコペソを安く買えるチャンスだと期待していた方も多かったと思いますが。。。下値サポート帯(5.7円台)でしっかり下支えされて、先週後半は5.8~5.9円へ反発しました。年初来高値(6.0円台)に迫っていますし、この先、上がってもそのあたりでは上値を抑制されやすいと考えられますので、(資金的にとても余裕があればともかく、一般的には)あまり追いかけるよりは、下落局面を待つスタンスをとりたいかなと思います。
 
 豪ドル円は、いい感じで下がったり上がったりを繰り返しています。下値の重要ポイントは言うまでもなく80円台。過去半年くらいレンジ相場が続いており、下方向は80円台がかなり強力なサポート帯になっています。今月もまた80円台(一時的に79円台も記録)で底打ちして現在、短期的な反発局面に入っています。もうひと伸び(具体的には81円台後半~82円台前半あたりまで)あるかなといった状況と考えられます。もし何か豪ドル高の材料が続出して、今回の反発が大いに伸びたとしても最大で、またいつものように83円台までと見られます。
 
 ユーロ円について。この夏、一時1ユーロ=125円台まで急落しましたが、ぐいぐい反発して先週末129円台まで戻ってきました。現状、急落分を埋めただけで、新たなトレンド発生には至っていません。この先、130円あたりでは上値を抑えられやすく、また下がったり上がったりを経て次の局面に移行することになると考えられます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)