世界の金融政策当局者が一堂に会する米カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール・シンポジウムが明日までの日程で行われており、本日は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が登壇する。

 トランプ米大統領はFRBの利上げ継続姿勢を「気に入らない」と批判しており、仮に議長が利上げのペースダウンを示唆するようなら、市場はFRBが政治圧力に屈したと評価してドル売りを活発化させるだろう。もっとも、足元の米経済の強さに照らせば、議長の発言がハト派寄りに大きく傾く事は考えにくい。好調な米景気に軸足を置いた発言内容であればドルは買われやすくなりそうだ。

 そのほか、FRBは22日に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、将来の景気悪化時に備えて「潜在的にとり得る新たな政策手法を議論していく」と表明した。一部には、パウエル議長が今回の講演でその具体的な手法に言及するのではないかとの見方もある。もし踏み込んだ発言があれば、FRBは次の景気後退を見据えているとの見方から、近い将来の利上げ打ち止めなどが意識され、ドル売りが強まる可能性もある。

 今回のジャクソンホール・シンポジウムのテーマは「変化する経済における金融政策」だ。それだけに、FRBの利上げスタンスに絡めてパウエルFRB議長の講演に注目が集まっている。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)